C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

松本旧司祭館

 

国宝となった開智学校のすぐ横に、旧司祭館がある。

松本のカトリック教会に勤めていた司祭たちが住居として使っていた建物です。

 

 

1889年に建築され、県内では最古の西洋館だそうな。

入場は無料です。

 

 

さて、最初の部屋は当時事務室として使われていたそうだが・・

あれ、チラシしか置いてませんね。

 

 

その隣にあるのが応接室なのだが、こちらも客の応対をするには余りにも家具が無いようですね。

椅子も机も無いから、客は立たされていたのかな?(すっとぼけ)

 

 

暖炉はいちおうあるけれど、当時使っていたものなのだろうか。

司祭館は元から今の位置にあったわけではなく、都市計画事業に引っかかったのを1991年にこの場所へ移築してきた。

「改造部分は少ない」と館内展示に書いてあったがね。

 

 

建てたのはこの人、フランス人司祭のクレマン。

松本には5年間赴任していたが、その間、金沢と甲府の司祭も兼任していた。

 

兼任先としては距離ありすぎやしませんかね。

甲府はまだしも、金沢なんて今でも松本から2~3時間かかるぞ。

 

 

松本の司祭としてもう一人、セスラン神父が取り上げられている。

世界初の和仏辞書を刊行した、えらいえらい。

ヒゲは筆先が割れてるみたいになってるけど。

 

 

炊事場だそうですが、キッチン要素は何一つありません。

IHコンロでも使っていたのかな。

 

 

食堂はさすがに机・椅子くらいはあるな。

 

 

食器棚。

鍵穴がレトロな形なので、おそらく古い品であろう。

 

 

 

ここはベランダ。

一般的なベランダとは違って、ガラス窓取り付けられてますが。

 

ベランダはヨーロッパ人がインドや東南アジアに入植するときに、現地の暑い気候に合わせて出来たもの。

長崎や神戸など日本の港町にも建築されたので、松本でも同じ構造をやったみたいだが、予想外の寒さでボコメキョにされたであろうフランス人司祭たちはガラス窓防衛を張ったものと思われる。

 

 

風呂場。いったいどこに風呂要素があるのだろう。

風呂桶にお湯汲んできて浴びてたのかな?

江戸時代じゃあるまいし。

 

 

館内には説明板がほとんど無いので、いろいろ空想にてお楽しみください。

2Fにあがります。

 

 

寝室その1.

 

 

その2.

寝室だけれど、今度はベッドが無いよ!

机と椅子は置いてあるけれど、これ1Fの応接間に置いた方が良かったのでは?

 

 

デザート棚というらしい。

デザート食器限定なのかな?

 

なお「デザート棚」でGoogle検索すると、司祭館にあるまさにこの棚の画像が出てくるんだけれど、PIXTAというサイトではその画像を2,000円くらいで売っている。

たっか!それ以前に売るんかいって話だけれど。

こわいこわい著作権

 

 

 

最後に、こんな模型があった。

どうみても司祭館ではない、外壁の色ちがうし、そもそも時計台ないし。

まぁ入館無料だから、ある程度の素っ頓狂には寛大に処しましょう。

それが主の御心です(大嘘)

 

以上

 

 

【交通手段】松本駅から徒歩30分、バス10分

【入館料】無料

【滞在時間】20分

【混雑度】★★★(ちらほら)

【URL】

visitmatsumoto.com