神奈川Cスポ探索日記

C級スポット探索日記

旅行ブログです。地域別カテゴリは最下段から。

安曇野市豊科郷土博物館

 

安曇野市は2005年に5つの町村が合併してできたけれど、そのうち豊科町の博物館です。

山小屋風?っていうかなんと呼ぶか分からないが、小屋デカい版な外観で遠くから見るとまぁまぁ目立つ。

周囲に高い建物ないんで、特に(唐突なdis)

 

 

入場料は100円です。

結論から言うと、展示内容はほとんど祭祀に関する物。

資料館にありがちな、縄文~近代っていう編年体的な並べ方ではないよ。

 

 

と言いつつ、古民家な展示も一部ありますけどね。

「おじいちゃんおばあちゃんの家の再現」っていう説明があったけれど、今の子供から見た祖父母って団塊の世代だから、これより近代化が進んだ家な気もしますが。

余りこの辺を厳密にやると年齢がバレるので、皆さんもお気を付けください。

 

 

昭和中ごろの安曇野の家って解釈しておきますけど、この造りでよく冬場耐えられましたね。

この辺は4月ですら雪が降るのだ。

 

室内にあるものは勝手に触って良いらしい。

引出し開けるのも戸棚オープンも、自由にやってくれってさ。

 

 

ハエがよらないように掛けるコレとか、もう実物は相当見ていない気がする。

 

 

富山の薬売り。

 

 

この家の想定家系図があった。

「仮想」って記載、わざわざ要りましたかね。

ひいじいさんだけ死んでるけど、雑に斜線引かれてて憐みを感じさせる。

 

 

展示を見たいんだけれど、家の木板が邪魔してて見れません。

 

 

と思ったら、開いた。

普通に開けて良いらしい。

 

 

庭ゾーンのようです。

 

 

井戸。

底には砂利や木炭が敷かれていて、それで濾過した水を汲み上げる仕組みになっている。

まぁそれじゃ細菌は防げないんですけどね。

 

 

キツネくん。

目が怖い。

 

 

さて展示を見るか。

ここでは「家」にまつわる祭祀のお話。

特に正月と、死んだ先祖が還ってくる盆は重要だということで、その2つを取り上げている。

 

 

これは高灯籠。

死者が出た家では、8/1にこれを灯して立てておく。

先祖の霊はこの灯りを目指して、家に戻ってくるんだと。

 

なんで8/1かというと、地獄の釜の蓋が開いて死者が出てくる日だから。

地獄で働く鬼たちも、盆は休暇なのだ(働き方改革

 

ただ釜OPEN日は8月16日が通説かと思うのだが、一説によると「地獄からこの世に辿り着くには、向こうを8/1に出発しないと間に合わないから」。

浮遊してるのに間に合わんのかいな、もっと早く飛びなさいよ。

 

 

霊の皆さんは8/13に到着するので、家ではそれぞれ墓までお迎えにいく。

霊をもてなすために13日~15日まで盆踊りをするのだが、なぜか相撲を取っている写真が貼られていた。

安曇野ではこれが盆踊りなんですかね。

 

 

霊は16日には帰ってしまうので、キュウリとナスで馬を作ってあげる。

これを乗り物として霊たちが使うそうな。

天からこちらまで来るのに13日かかってたけど、馬なら遅刻せずに帰れて、鬼にしばかれずに済むんですかね。

 

 

盆と並ぶ最大イベントが正月。

こちらは「正月様」または「年神様」という神様が滞在するというもので、彼らは稲の豊饒を司ると考えられ、テキトーに扱うと米の出来がろくなことにならんから、家の掃除や豪華な食べ物を用意してお迎えする。

 

 

1/14には餅で「繭玉」ってのを作って枝に差して家に飾るのだが、養蚕が上手くいくことを祈るイベントとされている。

この繭玉、便所にも飾るのだが、飾ったやつをあとで食べると「歯が丈夫になる」と言われていた。

それ肝試しになってませんかね。

 

繭玉は1/20にぜんぶ雑煮に入れて食べる。

食べないと農作業に遅れが生じるという罰が付いているからだが、これ1/14に作った餅の玉なんでしょ?

すさまじく硬くなってる気がするなぁ。

 

 

次の展示は、出生に関する祭祀。

「子の出生は家族だけでなく地域にとっても一大イベント」と書いてあったが、今じゃそれもALWAYSな風景ですねぇ。

 

 

子が無事に生まれると「産神様」にお供え物をします。

「出産は穢れ」とされる中、この神様だけは進んで産所に入っていくらしい。

他の神は見習ってどうぞ。

 

米の他に石が載せられているが、「子供の頭や歯が頑丈になりますように」という願いが込められている。

石崎君もついでに祀っておけば良いと思うよ(顔面ブロック)

 

 

へその緒、思いっきり飾ってるけど良いのかしら(驚)

 

 

生後30日になると氏神様にお参りして正式に氏子となり、社会と繋がりが出来る。

神社の帰りに地域の人々を回って赤ん坊の顔をみてもらい、お神酒を振る舞うそうな。

さぞ呑兵衛が集まって酒臭い会合になったことであろう。

 

 

最初の誕生日には、一升の餅を子供に背負わせて歩かせるイベントがある。

「一升」と「一生」を掛けたダジャレ。

一升の糯米を使って作る餅のことだが、一升だと1.8㎏、餅にすると水分が載るので2㎏はあるのだろうか。

 

1歳の子供には重いと思うが、これを背負って歩けるとめでたい。

ただ上手く歩けすぎると「家から出るのが早くなりすぎる」ということで、わざと子供を転ばせたりするらしい。

絶対そのあとギャン泣きである。

 

 

「7歳までの子供は、半分くらい神的な存在」という地方もあるが、安曇野でも子供の7歳の誕生日を盛大に祝って以降は、あまりイベントはやらないらしい。

子供の死亡率が関係しているとも。

 

というわけで展示内容も「義務教育」「選挙権」という途端に無味乾燥な内容となっております。

 

 

ケンケンパして次のコーナーに行きましょう。

1Fは残り半分くらいです。

 

 

安曇野では穂高神社の「オフネ祭り」が有名な行事。

海なし県で舟かよと思うのだが、安曇野の民は海から移ってきたという伝承がある。

 

 

大人10数人も掛けて運ぶ大きな船なのだが、これが2艘ある。

祭りの本番、この2艘の船を正面衝突でガンガンぶつけ合うのだ。

しかも船の中にはお囃子を吹いている演奏隊が乗っている状態で。

いったい何してんの(困惑)

 

 

館内では祭りの様子が放映されています。

 

他にも船を用いた祭りはあるのだが、坂の上から船を転がり落とすものもある。

ちょっと船の扱いが荒々しすぎますね安曇野民。

 

 

穂高神社の祭りで使う船には、人形を載せる。

桃太郎などの伝承から平家物語のような歴史物まで題材はいろいろで、有名なシーンを人形で船上に再現する。

 

というわけで人形が飾られていますが、夜に見たくない光景ですね。

 

 

あと安曇野はなぜか道祖神がやたら多くて500基以上もある。

わりとサイズがデカいのもあって、市内ではそこらに見かけられる。

 

 

中には特殊系もあって、この道祖神、顔の部分が削り落とされている。

他の部分は残っているのに、顔だけ。

なにこの猟奇性。

 

一説には流行り病を防ぐことが出来なかったとして、道祖神を罰したと言われている。

削った本人の行方を、その後知るものは居なかった(完)

 

 

道祖神と七夕って関係ない気がするのだが、かまわずコラボしている模様。

 

 

この写真では「二十三夜講」という別イベントの石碑とセットにされているが、二十三夜講のがあまりにもデカすぎて、道祖神がお供え物になってますね。

 

なお二十三夜講は、月の出が遅い夜、その月が出るまで寝ないで待つというもの。

月のものってことで、安産を願う趣旨だそうな。

 

こんなんで1Fは終わり。

 

 

2Fは企画展になっています。

このときは、ひたすら白鳥の写真を展示しているところだった。

おしまい。

 

 

以上。

 

【交通手段】豊科駅から徒歩10分

【入館料】100円

【混雑度】★★(他に2~3人)

【滞在時間】45分

【URL】

azuminohaku.jp