神奈川Cスポ探索日記

C級スポット探索日記

旅行&学習ブログです。記事はたまにリバイスしてます。地域別カテゴリは最下段から。

松本民芸館

 

松本市からバスで20分ほど、松本民芸館に来ました。

丸山太郎と言う地元の民芸品収集家のコレクションを飾っているところです。

 

 

門をくぐって、庭を抜けて建物の方へ。

 

 

庭木がいっぱい植わっているのだが、行ったのが3月だったので片っ端から枯れており、空き家のような物悲しさになってしまっている。

一瞬、敷地内に入るのをためらってしまった。

き・・きっと春とか秋は綺麗だと思うよ(震え声)

 

 

入館料は300円です。

 

 

この人がコレクターである丸山太郎さん(1909-1985)。

松本で問屋を営んでおり、その傍らで日本や世界各地の民芸品を集めていた。

 

民芸館の開設は1962年と、けっこう古い。

晩年に松本市へ一式寄贈されている。

市役所、仕事増えちゃったけど、管理がんばってクレメンス。

 

 

最初の部屋では陶器がぞろぞろ。

 

 

どんと存在感を放っているのは、塩尻市の焼き物である洗馬焼。

江戸時代末期から登場して質の高さを誇ったが、明治時代の近代工業化により他の地域の陶器が安く手に入るようになると廃れていってしまった。

いちおう現在でも焼いているところはあるようだが、かなり細々としているようである。

 

 

 

この、ドバーっと豪快に垂れ流しているのがいいですね。

綺麗に仕上げようとかあまり考えてない、逆に潔い感じである。

 

(1958年時点の全国窯元マップ)

 

長野県には結構な数の窯元があったそうなのだが、近代化の波にどれもこれも乗り遅れて、じゃんじゃん廃れていったようだ。

お隣の岐阜・愛知県にある多治見・瀬戸が産業化させて陶器をガンガン輸出していたのと正反対である。

 

というわけで、窯元マップをみると関東甲信越は全滅状態ですな。

 

 

しかし丸山氏いわく「近代化して安い品は出来ても、良い品が作れているとは言い難い」「美よりも価格優先の時代になり、もう元に戻ることはないだろう」。

 

これを酒に言い換えると、月桂冠や獺祭は*UCKであり、手作りでやっている地酒を応援しましょうということです。

うん、その通りだと思う(ただの酒飲み)

 

 

クシがぞろぞろ。

 

 

この辺は日本の櫛。

用途によって結構な数に分かれるようである。

 

 

こちらはエチオピアとかタンザニアなどアフリカンな櫛だけれど、とたんに呪術臭が全面的ですね。

 

 

パイプたち。

タバコと違って上流階級感が一気に増してくる。

 

 

この辺は韓国、李氏朝鮮の品々。

 

 

チマチョゴリん。

 

現代ではどうなっているのか知らないが丸山氏の時代では、韓国の民芸品だと李氏朝鮮のものが安く手に入ったそうな。

コレクター達はより古い時代の物を求めていたそうだが、その隙を突いていろいろ手に入れたらしい。

優秀なバイヤー感、さすが問屋の経営者だな。

 

 

この人は日本だけでなく海外の品まで手を伸ばしているのだが、その理由として「古いからという理由だけで高く買う奴がいるせいで、民芸品の価格が上がっている。でも海外の品はまだ値上がりしてないのが多いから、そっちにする」と言っている。

 

あれ、さっき「安さを求めまくるやつはクソ」的なこと言ってませんでしたっけ?

 

 

煎餅みたいなのが置いてあるよ。

 

 

食べ物では無かった、積み木だった。

しかも煎餅ですらなかった。

「ぱんけい樹」とは上手く言ったものである。

 

 

棚の上には沖縄のシーサーくん。

ばかそう(直球)

 

 

2Fに上がってきました。

 

 

まずこちらの小部屋の方を見るか。

窓の外から、槍ヶ岳など信州の山々が見えるそうである。

 

 

うむ、いちおう山は見えるが、それより手前の畑の殺風景感が気になってしまう。

 

 

ここはアフリカの枕ゾーンです。

 

 

西アフリカの枕だそうだ。

 

・・よくこんなんで眠れるな、西アフリカ人。

一晩どころか数時間で後頭部ぼろぼろになりそうである。

寝返りなんか打ったら、眉間に枕が衝突して死にそう。

 

 

これは南アフリカ

足はこんなに必要だったのかな?

 

 

お次の部屋へ。

また国内の民芸品に戻るようです。

 

 

佐賀県のお馴染み伊万里焼。

国内初の磁器でござる(佐賀藩

 

 

沖縄の抱瓶(だちびん)。

たしかヒモを括り付けて首からぶら下げ、中には酒を入れておくもの。

 

つまりいつでもどこでも酒が飲めるというわけだ。

やっぱり沖縄人って駄目やな(自分のことは省みないようにしながら)

 

 

酔っ払った船はこうなります。

 

 

丸山太郎は制作もしているそうで、幾らか作品が展示されている。

 

いやあ、酷い絵だな(直球)

 

 

と思ったら、あれ?

これも丸山氏の作品だよ。

 

 

これは文鎮だそうだ。

 

 

菓子箱。

なんだ、真面目にやればちゃんと作れるじゃないか。

最初の絵は何だったんだ、左手で描いたのか?

 

 

お神酒に差してある飾り(「口」というらしい)も収集している。

守備範囲が広いんだか、転々バラバラなんだか。

 

 

本来の用途はこういうやつです。

 

 

けっこう地域によって差があるようである。

神様に捧げるものだけあって、気合をいれてデザインされているのだろう。

 

 

ここはガラス部屋。

 

 

松本民芸ガラスというもの。

丸山ほか、民芸収集家によるアドバイスでガラスを製造していた会社が松本にあったそうな。

1961年から製造会社を興して始まったけれど、わずか10年で(お察しください)

 

 

というわけで品不足を補うため、海外の品も入れています。

しかしこのグラス、いったいこれで何を飲めというのか。

チカチカ光る怪しいカクテルなら似合いそうである。

 

 

メキシコのミルク入れ。

ステンレスに慣れた身としては、なんだか奇抜さを感じる。

 

 

2F最後の部屋は屋根裏っぽさを醸し出している。

 

 

石像が並べられている。

十王像といって、現世や地獄に居て、人間を裁く方々。

閻魔大王はその一人。

 

 

10王なんだけど、8体しか像が無い。2つ足りない。

うち1つは、2王を1個の像にまとめてしまっていた。

省エネのためだろうか。

 

 

もう1つに至っては、写真だけでお楽しみください状態である。

記念撮影の時に居なかった人ですかね。

 

 

1Fに降りてきました。

あと2部屋あるよ。

 

 

この部屋は、再び信州の陶器です。

長野県だけで20か所もの窯元があったそうである。

 

これは松代焼。

松代藩と言えば真田家である。工業振興の一環として盛り立てられたそうな。

 

 

これも松代で、「ひよこの水やり」というタイトルが付いている。

下のところに水が出て、それをヒヨコが飲むのだろうか。

 

 

最後の部屋にやってきました。

 

 

得体のしれないものが出てきたが、スペインの薬味壺。

スペイン人ってこんなに薬味使うのか。

ワサビやネギでも食べるのかな?

 

 

イランの壺は4つ口がある。

そんなに作って、いったい何に使うんですかね。

 

 

カンボジアの壺。

見ているだけでも伝わるザラザラ加減が良い。

 

 

 

松本だるま。

養蚕が盛んであったが、その豊作を祈って作られたという。

 

目が入っていませんが、不作だったのかな?(煽り)

 

 

すごい情けない顔してますね。

これは不作になりますわ(決めつけ)

 

 

あなたどこの人ですかね。

 

 

というわけで結構な規模の民芸品が楽しめるのでした。

松本の市街地から離れている割に、まあまあ客数が居たのが驚き。

 

 

参考文献です。

 

 

以上

 

 

【交通手段】松本駅からバス20分

【入館料】300円

【滞在時間】50分

【混雑度】★★★(ちらほら)

【URL】

www.city.matsumoto.nagano.jp