千葉市動物公園
千葉市にある動物園に来ました。千葉駅からモノレールで10分、動物公園駅で下車すぐです。
直立歩行できるレッサーパンダこと風太くんで有名になったところですね。
入場するとしばらくは森林の園路が続きます。
なかなか動物が出てこないよ。この日は10連休の初日だからみんな休んでしまったのかな?
5分弱で広場的なところに出た。
・・にしても人が少ないな。10連休なんですが。めちゃめちゃ混んでるかと警戒していたのに。経営大丈夫なのだろうか。
※ あとでニュース見たら、この日はディズニーもガラガラだったそうです。連休初日は混みあうだろうと考えてみんな自宅待機にしたのかな?
そして小雨が降っており、春とは思えない寒さである。
最初にお目見えしたのは、園内でも人気だというゴリラのゾーン。
ようやく動物が見れますね。
ゴリラさんです。・・なんか、奥の方ですごい寒そうに縮こまってますけど。
私の知っているゴリラと違い、非常に哀愁を漂わせている。
ひとまず空腹なのでレストランに行くことにした。
うーむ、あまり期待できない外観だな(直観)
園内にはもう一つカフェもありますけどね、ごはん系だったらこっちかな。
レストランというか食堂かな。食券システム。
外の客はまばらだったけど、ここには大勢の人が居た。座席数がそれほどあるわけではないので、動物園が混みあう日はかなり待ち時間が長くなりそうである。
混みあう日があるのかどうかは知らんが。
レッサーパンダラーメンとやらがあったので注文しました。600円。
味はあまり期待してなかったが、普通に旨かった。
海苔は千葉県産で、レッサーパンダの顔が描かれております。
さて、ここからどんどん動物を見よう。
レストランの周辺には「鳥類・水系ゾーン」があるので、まずはカモっぽいものたち(適当)。
しかし色んな種類のカモがまとめて入っておるな。動物音痴にはどれがどれだか分らんでござる。
この雄々しく立っている鳥は、このあと他の鳥を凄い勢いで追いかけまわして、檻内の雰囲気を騒々しくしていた。
発情期かな?
腹が減ったのか、外にある雑草にまで嘴を伸ばして食べております。
地面に穴が開いていて、丸っこいものが入れられている。
卵だろうか?にしては無防備な置き方だなぁ。
続いてオジロワシくん。
猛禽類らしく、猛々しい目つきである。
エサとしては馬肉や鶏肉のほか、ニワトリの頭を与えるらしい。なんでお頭付きなんですかね、スプラッターな気がしますが。
落ちている枝を咥えてウロチョロしてたのだが、巣でも作ろうとしてたのだろうか。
あと鳴き声は意外と高くて憐みを覚えさせるようなものであり、ヘタレっぽさを醸し出している。
隣の檻にはヘビクイワシ。 アフリカに生息し、ネズミや昆虫・蛇を食べている。
足が細くて長い、美脚。
こちらも落ちている枝を咥えては、ウロウロしていた。巣づくりシーズン展開中なんだろうか。
エジプトハゲワシです。
園内ではときおり飼育員さんによる簡単なガイドが行われていて、この時はエジプトハゲワシの日だったのだ。
聞いてみると、日本ではこの動物園くらいしか扱ってないんじゃないか、とのこと。
なんでかというと「あまり派手さが無いから集客できない」からだそうな。悲しい。
しかも「エジプトにはわんさか居る」とのこと。まぁでも日本には居ないわけだから、仲良くしましょうね。
こちらはハシビロコウ君ですが、遠くの方に行ってしまって見えません(終)
仕方ないので写真でどうぞ。
名前通り嘴がとても広く、勇ましいようにも見えるし、どんくさそうにも見える。
漫画で解説がついている。
アメリカの動物園では、この大きい嘴でカモを捕まえてしまうらしい。
でも食べないらしい。
移動させるだけなんだと。
顔同様に不思議な生態である。
こちらのエミューっぽいやつ(違うかも)はちょうど飼育員さんがエサ箱を持ってきたところだった。
置かれた途端、他のものには目もくれずに、すさまじい勢いでガッつきだす。
食欲だけが生きている意味だと言わんばかりの家畜っぷりに、周りのお客さんも少し閉口気味であった。
トンネルの中に入るようです。
中には水槽があります。
泳いでいる人が居ますが、ガラスがスモーキーもとい曇っているせいで全然みえないのです。10連休前に掃除してほしかったところですな。
トンネルの上に上がってきました。園内唯一の水生動物ゾーンである。
さっき泳いでいたのはアシカだったのね。
岩の上でぐうたらしているやつも居ますがね。
ペンギンさんもいるのですが、こちらは隅っこの方で大量に固まっており誰も泳いでいない。寒いからだろうか。でも君ら寒いとこから来たのでは。
しかしペンギンゾーンって言ったら水族館では人気箇所だと思うんだけれど、ご覧の通り、人っ子一人いませんや。
収益的にたいへん不安になる光景である。
次は広々とした草原ゾーンです。アフリカの動物たちを同居させております。
ダチョウと、隣にいるのは・・シカか?
ダチョウと鹿のコラボ。なんで鹿なんだ。アフリカに居なくないか。
「ダチョウを見て、数秒以内に鹿も見たい」という需要の客でも居るのでしょうか。
こちらはフラミンゴの池。
フラミンゴといえばむかし行川アイランドという施設があったのだが潰れてしまったので、フラミンゴ欲が抑えきれない千葉県民はここに来ればいいと思うよ。
バクはお休み中のようです。
展示板だと「14時以降なら起きている」ってあったんですけどね、14時過ぎててもこんな感じでした。
君も祝日の気分なのかな?
それにしてもバクのゾーン相当広いんだけれど、このゾーンに1匹しか居ないのよね。
1匹でここ使いたい放題とか、ずいぶんな豪邸っぷりである。
それとも他にバクは居るけれど、休業中なのかしら。
カンガルー。なぜだか3匹横並びになっている。
1匹だけカメラ目線になりました。
オッスオッス!
ぐるーっと回って、さっきのダチョウ&鹿ゾーンの裏手に来ております。
よくみると鹿じゃないな。「シタツンガ」という、ウシ科の方々らしい。牛でした(水曜どうでしょう風に)
(シタツンガのオス)
wikipediaで画像を見る感じ、園内に居るのはどうもメスらしい。
オスはこれ。ぜんぜん鹿じゃなかった。ヤギのでっかい版。
ヤギっぽいのも居ましたが、正確にはシロオリックスだそうです。
野生では絶滅したとされている、貴重な動物。崇めましょう。
野球のオリックスファンは世界に3人しかいないといわれているので、たぶんシロオリックスのファンの方が多いと思います。
草原を過ぎると荒れ地に出くわした。
客が少ないからついに手を抜きはじめたのだろうか。
と思ってたら、穴の中からなんか出てきた。ミーアキャットである。
見た目の可愛さから、園内でも人気の動物に入るらしい。
ただあまりにもヒョコヒョコ動き回るので写真を撮るのが難しい。これだって撮るのに5分くらいかかった気がする。ステイ!ステイ!
こちらはライオンゾーンです。
もともと千葉市動物公園は希少な生物を扱うのがメインで、大型動物は少なかったそうなのだが、「大きな肉食動物を置いてほしい」要望が大きかったということで、2016年に新設されたコーナーである。
・・お客さん少なそうですけど、これ以上コーナー増やして大丈夫?
気になったので軽く調べてしまった。
2014年に千葉市動物公園が発表している『リスタート構想』なる文書がある。
動物園は1985年の開園時から来園者数が右肩下がりになっているということで、どうにかしましょうねという内容です(雑)
その文書によると、経常経費に対する収入の割合は30%しか無いらしい。めちゃめちゃ赤字じゃないか!残りの7割は税金つっ込んでますということ。
ただこれは他の公立動物園でも同じで、上野動物園ですら収益は50%程度だそうだ。
動物園って明らかに金かかるよなぁ。公立施設だと入場料も高くは出来ないので、止むを得ないところである。
(ガラス越しに間近で見れるのがセールスポイントです)
なので入場者を獲得する改革案のひとつとして、ライオン誘致が行われたということ。
2016年に多摩動物公園から2頭移籍させてきました。
だから2頭いるはずなのだが、このとき居たのは1頭だけであった。もう1頭は休暇中かしら。
カワウソ。
ちょうどエサやりの時間であり、飼育員さんが小魚の入ったバケツを抱えているところ、3頭が身構えて待っております。
見ての通り、3頭のうち2頭が固まっており、1頭が離れた位置にいる。
彼らは全員兄弟なのだが、2頭vs1頭で仲がよくないそうな。
エサであるドジョウを飼育員さんが投げ込むと、一斉に2頭は水の中に潜って追いかけていくのだが、残りの1頭はなかなか動かない。
対立している2頭を恐れて、水中に飛び込んでいけないようだ。
エサやりの途中で、喧嘩が始まってしまった。あらあら。
2頭が一緒になって、1頭をブロックの中に追い込み、「キーキー」とけたたましい音を立てて威嚇している。
飼育員さんがエサを投げ込んで2頭の注意をそらし、包囲攻撃から解放されたものの、攻撃された子は足を怪我したようで、しばらく木に足をすりつけて動けなかった。
かわいそう。
まさかカワウソを見に来て、いたたまれない気持ちになるなど思いもよらなかったのである。動物界は厳しいねえ。
暗い気持ちになりましたがレッサーパンダを見て癒されましょう。
直立歩行の風太君が有名ですが、これは別の子です。立つつもりは無さそうです。
こちらもヒョコヒョコ素早く動き回るので撮影の難易度が高く、5分くらい掛かりました。
風太くんはまだ存命しております。しかし彼ももう高齢になってしまったので、近年ではケース内でぐうたらするのが常になった模様。
レッサーパンダの寿命は15年~20年くらいだそうだが、フウタ君は2019年で16歳になるので隠居したいんでしょうね。
このとき展示されていたのはさっきの2頭だけですが、レッサーパンダ自体はいっぱいいるようです。日替わりで勤務しているのだろうか。
NEXTフウタ君がこの中から出現して動物園を盛り立てて欲しいところだが、もう「2本足で起立」では客もなかなか来ないと思うので、ジャンピング土下座とかトリプルアクセルなど奇抜芸を飼育員さんも仕込んでほしいところ。
子供動物園というエリアに来ました。動物と触れ合える趣旨の場所だと思います。
しかしまたペンギンか、さっきのと被ってますね。
それも水槽が空っぽにされている。なんだ、掃除中なのか?開館時間中にやるものなんでしょうか。
水がないせいか、ペンギンたちが困ったように右往左往しているさまが面白かった。
テンジクネズミという、ウサギと並んで「エサあげたい小動物」1位みたいなのがいますが、私が近づくと一斉に奥の方へ逃げ込んでしまった。
もしや、人慣れしてない?
子供たちにヤギのフン掃除をさせるという画期的な企画も行われております。
これで人件費削減だね!動物園はみんなで作り上げるものなのです。
屋外の展示施設は見終わりました。
あとは園内唯一の展示館である「動物科学館」の中に入ります。
中にはまず、でかでかとしたケーキが置いてあった。
動物園を立て直すべくやってきたライオンの誕生祭が近々あるそうな。
しかしこの写真+お供え物だと、誕生祭というよりお彼岸になってしまうがな。
展示品は骨です。さっきまで触れ合っていた動物が白骨になってしまいましたねぇ。
真ん中の大きいのはキリンさんです。耳の部分まで骨があるんだな。
館内にはなんと熱帯雨林が備わっております。
ここだけすごいムシムシジメジメしている。スコールも降らせるそうです。ドバーっと。
この空間の中に鳥を放って、自由に飛ばさせているようだ。
鳥のフンとか落ちてくる可能性もありますが、お客様ご自身で回避なさってください。
他の展示室との間は扉で仕切っているわけでも無いので、下手すると脱走される危険もありそうだが、大丈夫なのかしら。
このゾーンではないが、アフリカハゲコウという鳥が2009年に脱走しております。
これにて館内はおしまい。
そういえば遊園地あるんじゃなかったっけと思い出したのだが、調べてみたら2014年に閉鎖したらしいですね。遊具は経年劣化しているし、収益もあまりなくてメンテできないから止めちゃったようです。
跡地には、子供たちが動物と触れ合える「ふれあい動物の里」というエリアが出来ています。写真はそのあたりです。閉園時間近いし雨なので誰もいませんが。
でも「動物と触れ合う」って、さっき似たようなゾーンあったよなぁ。ふれあい系はウケるからダブルでやっているのだろうか。
おしまい
【交通手段】動物公園駅からすぐ
【入場料】700円
【滞在時間】3時間
【混雑度】★★(周囲に2~3人)
【URL】