月夜野びーどろパーク
群馬県の水上にある、月夜野びーどろパークというところへ来た。
道の駅かと思ったら、「上越クリスタル硝子」というガラス製造会社が運営している施設であった。
ビアレストラン&ガラス工場&ギャラリーから成っております。
まずは工場見学をするか。
特に予約は不要。
しかし休憩時間、小刻みだなぁ。
工場の方へ向かいます。
これ。
その道中の手すり。
よく見ると、ガラス細工が載っている。
工場へ入ります。
これもガラス。
徹底してますね。
中に入りました。
ガラス製造体験もできるけど、入場だけなら無料である。
思いっきり作業場。
職人さん達がリアルに仕事している現場を眺めることが出来ます。
撮影も可能です。
あれがガラスの炉。
中に原料がドロドロに溶かされております。
温度は1400℃以上もある。
そんな高温でも、ガラスが溶けるには10~15時間要する。
そして炉の温度を1400℃に上げるには1週間もかかるそうな。
だから休日でも消火せず、ガンガン焚いているのである。
炉の模型、大砲みたいだな。
白い珪石を粉々にして、ソーダ灰と石灰を混ぜて原料とし、あの大砲の中でボンボン溶解するのである。
リサイクルで回収してきたビンも、不純物を除去した上で粉々にして、原料として再利用されたりする。
炉の個体。ルツボと呼ばれている。
ネコの背中に似ているから「猫ルツボ」と言われることもあるそうだが、これ似ているのか?
職人さんの動きをジロジロ眺めます。
棒の先端に付いているのが、炉から取り出してきたガラス。
型にはめています。
おお、すさまじくグニャっと変形している。
上では、職人さんがガラスに息を吹き込んでいます。
数秒で成形完了。
オートメーション化している工場がほとんどだと思うが、ここではこのように手作業で製造しております。
面白いので延々と見てられる。
工場では規格外品の廉価販売をやっている。
職人による手作り品が、ワンコインで買えるよ。
シャレオツな品もあります。
ダイソーで妥協するよりも、こういうところで買った方が気分的には楽しいであろう(突然の百均dis)
工場から出て、隣接のギャラリーへ。
その手前に砂場がある。
ただの砂では無く、ガラスの原料である珪石を砕いた珪砂。
砂浜と成分は一緒なので、群馬の山奥なのに砂浜が楽しめるよ。
ギャラリーに入りました。
こちらではちゃんとした製品を売っているので、価格も少しお高めです。
この晩酌セットみたいなやつ、1万円以上もするからね。
ビビッて酔っ払えないでござる。
2Fもあります。
階段上がって左手は、有料のギャラリーとなっている。
すみませんが時間の都合上スルーで。
ただ無料のエリアにも、作品がたくさん並んでいるよ。
コンポート。
果物を盛るための器だが、豪華すぎて恐縮してしまう。
ブドウの汁とかこぼしたらヤバそう(震え)
うずまき(ボキャ貧)
作品の作り手は、びーどろパーク運営会社の上越クリスタル硝子の職人。
中には黄綬褒章の授賞者もいるそうな。
業界の第一線で活躍している人に贈られる、天皇陛下による褒賞である。
値札が付いているけど、普通に購入できるようだ。
私のような庶民では、買ったところで恐縮すぎて使えず、神棚に奉納しそうだけれど。
実用品のほか、芸術品も多数展示してあります。
これとか一体何に使うんでしょうね。
ピエロ兄貴。
階段なんて高難易度の作品もあります。
古代エジプトの製法「パート・ド・ヴェール」で製造された作品も。
ガラスの粉末をあらかじめ型に入れた上で溶解するもので、wikiには「透明感のある作品が出来る」と書いてあるのだが、ここにあるエビ君は透明感まったくありませんね。
ゴツゴツザラザラしている。
ギャラリーもおしまい。
あとはお土産屋と、ビアガーデン風のレストランがあるよ。
(公式HPより)
このあたりでは地ビールを生産しているようで、4種類をレストランでは注文できます。
ガラス工場よりも、こっち目当てで来る人の方が多そうである(本音)
以上。
【交通手段】後閑駅から徒歩15分
【入館料】無料
【混雑度】★★★(ちらほら)
【滞在時間】90分
【URL】