C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

八戸酒造(酒造見学)

陸奥八仙」というメイン銘柄を持つ日本酒の酒造です。HPから申し込みをすると酒造見学ツアーに参加できます。500円なり。試飲もあるよ!

陸奥湊駅から徒歩10分で来れるので、遠慮せずにお酒が飲めますね。ローカル線の駅なので、電車は2時間に1本とかですが。 

創業は18世紀半ばまで遡り、近江商人の駒井さんがわざわざ滋賀県から青森までやってきて酒造りの道に入ったのが最初だそうです。だから「駒井酒造店」という看板を残してあるのね。 

ツアーガイドさんによると、当主は代々「駒井庄三郎」の名を継いできて、現在で8代目にあたるそうな。 

そんな歴史ある酒造なので、敷地内にある建物のうち6棟は大正時代の建築です。それも木造・レンガ・土蔵など様々な取り揃えており、バリエーションの豊かさは見どころの一つ。

完全に脳みそが”酒”になっていてすみませんでした。文化もしっかり学びましょう(戒め)

酒造りの現場は近代的です。しかしこの作業場内、ずっと「キーン」という金属音が鳴り響いている。意識して聞いてしまうと、けっこう耳が痛い。

ネズミ除けとして鳴らしているそうで、ガイドさんは慣れているのか平気っぽいのだが、金属音に弱い方は耳栓とかガスマスクを持っていくなど気を付けた方が良いです。 

土蔵の2Fに上がってきました。もとは貯蔵庫として使っていたそうですが、シャレオツな内装を活かして現在では酒造りの資料を展示したり、ギャラリーとして貸し出したりしているようです。

むかし使われていた看板。陸奥八仙という商品が出る前は、陸奥男山という銘柄がメインだったようです。今でも売られています。

「男山」って聞いたことある名前だなと思って調べてみたら、北海道にも会津にも気仙沼にも男山って名の付く酒造があった。ありすぎ。日本酒会の「高橋さん」である。

資金や酒造工程の管理用に使われていた、過去の帳簿です。

企業秘密が盛大にオープンにされている。これが情報公開、CSRですか。 

という感じで一周して来たあと、試飲会場にやってきました。あれ、酒造見学おなじみのもろみタンクとか麹室とか見なかったぞ。酒造りシーズン中だから、入れない状態なのだろうか。

まぁそんなことより試飲である(酒脳) 

ライナップはこちら。全部で7種類あって、自分で勝手に注いで飲めスタイルであった。よし、量のコントロール権はこちらだな(歓喜

一番左にあるのは仕込み水です。ガイドさん曰く「これだけは外部に出していないので、実は一番レア」だそうな。しっかり戴いていきましょう、酔わないように。

試飲が終わったら、お土産売り場で気に入った銘柄を買っておしまいです。 

あとこの酒造は会員制クラブがあって、オリジナル日本酒の販売とか酒造り工程への参加体験とかやってるんですね。いま流行りの“コト消費”を売りに出す姿勢。なかなか珍しいですが興味深い。八戸に住むとしたら私も参加したい(飲みたい)

 

おしまい。

最寄りの陸奥湊駅は電車の本数少ないので、時間が余ったら ↓ はどうでしょうか。徒歩10分弱でいけます。

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【交通手段】陸奥湊駅から徒歩10分

【見学料】500円

【滞在時間】45分(見学+試飲30分)

【混雑度】★★★(ちらほら)

【URL】

www.mutsu8000.com