C級スポット探索日記

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各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

二戸歴史民俗資料館

二戸市の歴史民俗資料館です・・名前おもいっきり外壁に書いてる。すごい自己紹介だな。

昔は学校だったのだろうか。右側の建物は校舎で、左側は体育館に見える。グラウンドも結構広いです。

新幹線も停まる二戸駅からは徒歩25分ほど。最寄り駅はIGRいわて銀河鉄道斗米駅なんですが、この鉄道は本数も銀河レベルなので1~2時間に1本と言ったところです。

入館料は50円と破格の安さです。

やっぱり元体育館のせいか、寒い。ストーブは掛けられているんですが、足から迫りくる冷気が勝っちゃってますね。さすが東北の冬。展示を見終わるのが先か、凍え死ぬのが先か。DEAD or 見学。

寒いので、展示品も暖かそうなものに目が行きます。「どうこ」という道具です。

中には炭火が焚かれていて、上段の穴に食べ物や飲み物を収めると自動でHOTになるのだ。こたつに入って熱燗飲むのがベストな使い方です(酒飲み並感)

「メノコ」という、昆布を細かく刻んだものです。稗などの穀物と一緒に炊いて食べるんだそうな。あんま美味しそうに聞こえないな。

というのも、このメノコは1853年以前に作られたものだそうだ。民家の蔵でほったらかされていたのを発掘したのだと。消費期限オーバーキルである。江戸時代にはこういうのを食べて飢饉をしのいでいたのかもしれない。 

漆です。なんと二戸は国産漆の7割近くを生産しているそうだ。意外な産業大国であった。ソースは二戸の漆生産施設です→(滴生舎|うるしの國・浄法寺

しかし悲しいかな国産品は国内流通量の3%で、残り97%は輸入。

漆の実は初めて見たんですが、小魚アーモンドに入っているクルミを思い出しました。 

駅名表示です。「北福岡」駅は現在の二戸駅らしい。二戸市が1972年に誕生して、そのあと1987年に今の名前に改めた模様。時間が開き過ぎじゃないですかね。サボってたな国鉄、やはり爆発させておいて正解であった。

なぜか戦前の学校の試験問題がたくさん置いてあったんですよね。30冊くらいあったのではないか。しかしみんなケースの中に仕舞われていて中身が見れないのであった。問題くらい見させて欲しかったところ。

まぁそんなことより(直球)、一番面白かったのはこれですね 。

なんと酒の自販機なのだ。ワンカップで売ってるのではなく、蛇口から日本酒がそのまま流れてくる。夢のような機械だな。

南部美人酒造で発掘されたもので、明治の中頃~後半の製造と考えられています。 

硬貨を投入すると、日本酒が蛇口から出てくるわけです。とっくりやビンを持参していくんでしょうね。ゆすぐための水用蛇口まで備わっている。 

万が一ビンを忘れた場合でも蛇口の下で口を開いて待ち受けていれば、自動で酒を飲ませてくれるのだ。これはノーベル化学賞ですわ。

あとは昔の民具や道具が展示されていましたが・・レコードだけ粉砕された状態で飾られているのだ。どうしたの、レコードがうまく回らなくてイライラしちゃったの?とりあえず飲み物1杯おごるから落ち着こう(さっきの自販機へ戻る)

  

おしまい

 

【交通手段】二戸駅から徒歩25分

【入館料】50円

【滞在時間】40分

【混雑度】★(だれもいない)

【URL】二戸歴史民俗資料館