ちょっと昔くらしの道具小屋
川越の菓子屋横丁から西へ進むこと数分。
グーグルマップに施設名が載っていて凄い気になっていたのだが、公式HPは無くネット上にも情報量が少ないので困った。これはもう自分で行くしかありませんな。
土日の川越はたいへん混雑しているけれど、このあたりは観光地帯から外れたところだから、それらお客さんの姿は殆ど見かけず。地元の人のゾーンだね。
建物が3つ並んでいて一体どれが道具小屋なのか分かりづらいのだが、真ん中の一番奥にある物置がそれです。
両隣はカフェと不動産屋になっております。なぎらけんいち君はこの奇天烈なノリ的に道具小屋の門番かと思ったが、カフェ側の人間っぽいな。
こんなの置いてるカフェもそれはそれで気になるが、とりあえず道具小屋に入りましょう。
中に誰もいませんよ?お客さんではなくて、館員さんが。
入場料とか特に書いてなかったので、無料で入ってよさそうだ。あと休館日は月曜日って張り紙があったな。撮影してくればよかった(無能)
ところ狭しとオモチャが飾られている。
とにかくスペースが有れば敷き詰めていて、木工細工・指人形・サクマドロップ・拳銃とジャンルも無国籍状態だ。触っちゃダメとも書いてないからお触り自由です。
中には展示品というより「置くとこないから置いてるだけでは」という道具もちらほら。この扇風機とか確かに年代物だが、他で使ってたのが壊れたから、どさくさに紛れて居座っている感がある。
展示品と廃棄品がゴッチャにされているカオスさ、良いと思います(遠い目)
紙芝居の自転車だ。説明板によると、1955-1962まで実際に使われていたもの。
遠藤さんという女性がやっていたが、女性の紙芝居屋は当時珍しかったらしい。
紙芝居業には免許の取得が必要だったそうで、遠藤さんの免許がモロに公開されている。良いのかこれ(困惑)
「当時は思想取り締まりの影響があり、紙芝居も免許制だった」と書いてあり、キワモノ系施設特有のなにか主張したい感がある。
いちおう調べたところ、1949年までGHQによるメディア検閲はあったが、検閲というよりも、紙芝居みたさに学校をさぼる悪ガキが登場していたので「子供に影響を与える紙芝居屋は、まともな教養があるか試験して免許制にしよう」な感じだったらしい。
そんなことより、この紙芝居「星の“子”王子」というタイトルなんですが。
とある星の小さな王子さまが宇宙や砂漠をうろついたり、フェネックから人生の何たるかを教えられたりする話とは・・違いますよね。
著作権違反で全サンテグジュペリから爆撃されないよう、防空壕に従って正しくお使いください。
さて、だんだんオモチャよりも道具が増えてきた。
道具小屋が正式名称だからね。桶やらザルやら調理道具。
炊飯器は高梨君からの寄贈です。
こっちのラジオは池田君。寄贈というより廃品回収させられただけでは
すさまじくオモチャみたいなTVだが、これも昔は使えてたんでしょうか。
学校で使っていた用品コーナー。良い感じに物が散乱していて子供の机っぽさがありますね。
思いっきり通知票おいてあるけど、良いんでしょうか。彼の成績が丸見えですよ。
さっきの紙芝居もそうだけれど、もっと名前のところに黒線引くとかシルバー巻くとかなんかあったのでは。
と言いつつ、すみませんが見さしてもらいますね(ゲス顔)
唯一C評価なのは「積極性」なんだけれど、上から2番目の「自主性」はA評価となっている。え、矛盾してない?ちょっとこれは教育委員会に控訴ですね。
プーさんだ!
プーさんじゃなくて、プー子だった。
そうか、女性だったのか。見た目じゃ分らんなぁ。
最後に、どかどかと存在感を放つガンダムの人形。1m以上はあります。
なんと売っておりますが、110万もするのか!そんなに貴重なものなの?(値段)もえあがれーガンダム。
「箱付き」って書いてあるけど、本当に取ってあるのだろうか。ここまでの雰囲気だと、芋とか入ってた農協の段ボール箱に詰められそう。
おしまい
【交通手段】川越駅から徒歩20分
【入館料】無料
【滞在時間】20分
【混雑度】★(だれもいない)
【URL】公式HPなし