植村冒険館
エベレストやマッキンリーにモンブランなど世界屈指の山々を制覇しまくったり、犬ぞりで北極圏を1万キロ走破してみたりと、無謀な挑戦に定評のある冒険家 植村直己の記念館です。
概要
アクセス
植村冒険館があるのは板橋区、都営三田線の蓮根駅から徒歩10分です。
赤羽駅西口と成増駅北口(東武東上線)からバスもあり、どちらも15分で「志村健康福祉センター入り口」停留所につき、徒歩5分。
国際興業バスなので、下記リンクから時間を調べてどうぞ。
【リンク】国際興業バスの運賃・経路・時刻表検索|国際興業バス
駐車場
無さそうです。周囲は住宅街で道路もかなり狭い(車の行き違いが厳しいレベル)。公共交通機関で来ましょう。
入館料
無料です。さすがエベレスト登頂者は心の広さが違う。
展示内容:冒険の道具いろいろ
常設展示は無くて、すべて企画展になっています。数か月おきに変えているようです。植村直己は様々な冒険をしているので、ネタが尽きることは無いと思われます。
冒険の模様は館内で放映されているんですけど、上映時間が75分であった。もはや映画鑑賞でござる。
余裕のある人は見てって欲しいが、冒険の記録本もいっぱい出版されているので、忙しい現代人はそちらを読むと捗ります。
冒険で使用した犬ぞり・・の実物大模型です。これに荷物を積んで、1人&犬たちで何もない雪原を移動するのだ。壊れたら次の町まで辿り着けなくなり、食料が尽きて死ぬことになります。まさに命綱である。
それを引っ張っていくのが犬の皆さん。10匹以上は必要だそうです。
冒険の途中で食料が尽きると、彼ら自身が撃ち殺されて晩御飯になり、ケガして動けなくなった犬は平気で見捨てられます。なので犬に感情移入は禁物だそうです。
これはニコン製の特注カメラ、その名も「ウエムラスペシャル」。昭和らしいネーミングでたいへんよろしい。
普通のカメラだと、レンズの油が凍結して死ぬそうです。 製作費なんと数千万!冒険にはお金が要るんですねぇ。
一方、こちらのブーツは現地で知り合ったエスキモーに作ってもらったものです。冒険家なるものコミュ力の塊なので、現地人と友達になれるのだ。
北極圏に住んでいるのはエスキモーですが、植村直己はエスキモー語が使えたようです。
おや、これも北極圏で使ったのかな?(すっとぼけ)
世界屈指の冒険家である植村直己へは、国民栄誉賞が授与されているのです。ただ、1984北米マッキンリー挑戦中に消息を絶っており、そのため死後の受賞になっております。
展示はそんな感じでした。冒険を記録した本や作品はたくさん出ているので、それらを見てからの来館だと一層楽しめると思います。そのときやっている展示内容を公式HPで確認してから、関連する冒険の作品を選ぶのが良いかと。
再掲ですが私が予習したのはこれ。しかし読んでて思ったのが、冒険家ってずぼらやな、ということです。
道中で死にかける→植村さん「明日からは用心深く行動しないと!」→(10ページ後)また不注意で死にかける。
300ページの本なんですけどね、20~30ページに一回くらい死にかけてまして、サウスパークのケニーでももうちょい生きてるんじゃないかと思うのでした。
価値観が一般人とあまりにも違っていて最高なので、お勧めです。
おしまい
【滞在時間】30分
【混雑度】★★★(他の客がちらほら)
【URL】植村冒険館 Uemura Museum Tokyo