隠岐自然館
隠岐はユネスコが認定する「世界ジオパーク」に選ばれています。ユネスコのHP見ると、大自然が保全されつつ事業や教育活動に上手く使われているエリアってことのようです。そんな隠岐の自然を学びましょう資料館です。
概要(アクセス・料金)
隠岐のメイン港である西郷港から3分ほど。隠岐ビューポートホテルのある建物の2Fです。入場料は300円。
所要時間は45分ってところですね。フェリーの待ち時間を潰すために寄る、というのが一般的な使い方かもしれません。
隠岐の生き物いろいろ
まぁみんな死んでるんですけどね(稲川淳二)。さすがに動物園ではありません。標本がたくさん並んでおります。
隠岐の島と本州は100万年前頃には陸続きだったんで、色んな動物が渡ってきたようです。そのあと海面が上昇して島となり、本州の同族とは違う変化をしていったようですね。オキノウサギもその1種なのだろうか。
古代といえばナウマンゾウの化石も見つかっているのです。これは牙。あちこち朽ちているのが虫歯のように見える。ちゃんと牙は洗いましょう。
ナウマンゾウの歯。何重にもなって不思議な形をしています。なおゾウの歯は全部で4本しか無いそうです。その歯で植物をひたすらすり潰して食べるんですね。
歯が1本でも欠けたら詰むのではないかと思ったら、ちゃんと生え変わるらしい。良かったね。
様々な鳥も飛んできます。特に重要なのは特別天然記念物になっているコウノトリです。普通は冬にやってくる渡り鳥ですが、隠岐にはなぜか夏もやってくるそうな。
ある年なんて1年間ずっと隠岐にいた。もう渡り鳥じゃ無いじゃないか。バリバリ各地を飛び回って仕事していた人が世帯持ちになって満点パパになったかのようです。
なので隠岐の島さんサイドとしても住民票をコウノトリに発行しており、町民として待遇しております。転出されないと良いですね(小声)
人気ありそうなのはヤマネです。ネズミとリスの中間で、これも天然記念物。
本州にも居ますが、島でヤマネが生息しているのは隠岐の島だけだそうです。野生のヤマネが見たくて耐えられない方は隠岐に来れば目撃率が上がるかもしれませんよ。なお捕獲は禁止です。
サンショウウオを育ててます
標本だけかと思ったら、動いているのが居ました。隠岐特有のサンショウウオが水槽で数匹飼われております。
育成日誌もあるので見てってクレメンス。これはサンショウウオの幼体。水中で生活しております。可愛いですねぇ。
ただし複数の幼体を同じ水槽に入れてると共食いを始めるそうです。おお恐ろしい。だから水槽が分けられているんですね。
成体はこうなります。エラが退化した両生類です。なんか体パッサパサしているし、もうあんまり可愛くないな(断言)
東アジア最古のワニ
骨になって床に転がっていました。あやうく気づかず蹴ってしまうところだった。
全長7mもあるマチカネワニです。その2000万年前の化石が隠岐で発見されたのだ。それまでは台湾の1000万年前の化石が東アジア最古とされており、記録を倍に伸ばしたことになります。すごいぞ!
その化石がこちら・・7mってずいぶんと短いんですね。ケンタッキーのチキン1つ程度かな?
実は発見されたのは背骨の一部だけ。この部位からワニの全身を考えると体長7mだと想定され、じゃあマチカネワニっぽいですね~ってことになるらしい。違ったらどうするのかしら。
という感じで隠岐の自然や生き物を見ることができるのでした。おしまい
【混雑度】★★(館内に他に数人)
【滞在時間】45分
【URL】