海とくらしの史料館(剥製水族館)
境港市にある、海とくらしの史料館である。
境港駅から徒歩20分ほど。
なお本数激少ですが、米子空港からのコミュニティバスでも来ることができます。
建物は明治時代の酒蔵を利用している。
入場料は400円。
ただ外国人はなぜか100円である、もはや日本人差別。
いつのまにかお魚ロードが終わっていたらしい。
入館。
ここは別名「剥製の水族館」。
模型ではなく、すべて本物の魚の剥製を大量に置いている。
入館早々おでむかえはこれ。
ホオジロザメは母の胎内で孵化した後、自分の兄弟や新しい卵を共食いし、生き残ったやつが出生する。
もう胎児の時点で殺しあってるのか、そりゃ人間かてまへんわ。
ホオジロウくんも、そういう殺伐とした世界で生きている模様。
サメの口から体内をのぞく。
肉や骨は取りだされているので空洞だが、皮や外側の骨は本物であろう。
なお、お触りは禁止となっています。
エントランスにはもう一匹、クロマグロ。
語尾に「キチ」を付けるのは避けた方が良いかもしれない。
と思う私の方が荒んでいるのだろうか。
ベンチは魚と鳥の形。
寝っ転がると、
天井に絵が描いてある。
がんばりましたねぇ。
お子様どころか保護者もスルー推定の、パネル展示。
境港は北前船の寄港地など、鳥取藩の重要な港であったことが書かれている。
明治時代でも、町の人口の半数が港湾従業者だったそうな。
水木しげるの生家である武良(むら)家は、江戸時代末期にこの土地で廻船問屋を創業したそうな。
これがその店舗の外観絵。
水木の曽祖父は町議員をやるなど、それなりに繁盛していた様子。
(当時の宣伝用に使われたビラ。引き札と言う)
ただ1900年代になると鉄道が普及して海運は衰退してしまった。
水木の父が大阪で起業するも失敗して帰郷しているところをみると、境港で生計を立てるのが難しくなっていたのかもしれない。
「水木」という姓は、水木が成人後に神戸でアパート経営に乗り出した際、そのアパートが「水木通」という場所にあったことに由来している。
なので本名は、武良 茂。
パネル展示の片隅に、子供の遊び場。
隅で大人しくしててねを地でやっている。
さてここからが剥製水族館の本番である。
700種類、四千点にのぼるという剥製品。
1Fと2Fに分かれております。
部屋に入ってまず目立つのが、この巨大マンボウ。
見た目以上に頑丈なようで、ライフル銃で撃っても弾は貫通しないそうな(動物虐待)
そして体が冷えたときは海面で横になって浮かんでいるらしい、案外器用だな。
顔は大変にこやかなので、水族館でも人気だそうです。
マンボウの赤ちゃんがこちら。
「可愛すぎ」(断言)。
まぁ価値観は人それぞれである。
アカマンボウは食感がマグロに似ているということで、100円回転ずしのマグロはこいつではないか疑惑が出されている魚である。
サメのみなさん。
かわいそうな名前だ(憐憫)
「シノノメサカタザメ」という名前だが、エイの一種である。
名前で相手をびびらせる詐欺。
ネコザメ。
たしかに目がネコっぽく見えなくもない。
ネコだけどサンマとかではなく、貝をばりばりかみ砕いて食べる模様。
ここは館内で唯一、はく製に触れるゾーンです。
ハリセンボンだ。
トゲが鋭利すぎる。
普通に痛いので、気を付けて持たなくてはいけない。
これでキャッチボールしようぜ!
そんなハリセンボンは天井に張り巡らされています。
どう考えても悪意である。
館内で持ってる剥製4000点のうち、こいつで1000点くらい行ってたりしないだろうな。
続いてはカニさんです。
けっこう変な色してるんだな。
これとか完全に毒もってそうだけど、別名「ワタリガニ」で、美味しいらしい。
もともと安価だったが乱獲されたので、国産は高級品になってしまった。
ちょっと水産資源の取り方考えてくれよなー、マグロもウナギも。
でかい。
さすがAMERICAN(偏見)
こちらは小さすぎて、蜘蛛と間違えて除去しそうである。
魚ぞろぞろ。
バラムツは、大トロのような味で大変美味しいらしい。
だが人間では消化できない脂を持っており、たくさん食べると腹痛や下痢を起こす。
そればかりか脂は、便意を感じないまま、勝手に肛門から排出されてしまう。
気づかぬうちに脱糞しているということだ。
あな恐ろしや。
のどぐろってお高いイメージあるけど、小さいんだな。
旬は8月~11月だそう。
目でかすぎ。
クルマダイくん。
この辺は再びサメ。
君ちょっと目が離れすぎてやしないかね。
下から見た図。
眉間が超ロング。
これで相手に頭突きするんだろうか。
君は口開けすぎ。
でも食べるのはプランクトンだそうだ。
水がぶ飲みだなぁ。
フグ。
ハコフグ。
さかなクンの帽子になっているのはこれである。
コバンザメって本当にあたまに小判のっけてるんだな。
部屋のど真ん中に位置している船にのってみよう。
こんなかんじ。
船室はカギがかかっているので入れません。
電球がむき出して照らしていて、とても熱い。
触ったらやばそう。
【緊急指令】
船長が魚を海に逃してしまったらしい、馬鹿だなぁ(直球)
「魚に触るな」というのは分かるが、「中身が無いから食べられない」って、何を言ってるのかね。
なんか泳いでるけど、あれがそれだろうか。
船の模型は剥製ではなさそうです。
何の船か、特に説明は無かった。
こっちはタンカーっぽい?
次の展示は何だろうか。
穴から魚たちが顔をのぞかせている。
ボタンがあるから、これを押すと魚が顔を出してくるのだろう。
押してみよう。
魚は微動だにせず、魚の下にあるランプが光るだけだった。
ただ顔を正面から眺めるだけの展示らしい。
奥のゾーン。
クイズに挑戦できるよ。
初級と上級があるが、上級は突然難しいので、お父さん恥かかないように注意しよう。
トミカー的な模型。
斬新な船ですねぇ(すっとぼけ)
街中をカニが歩いております。
こんなトミカーあるのか。
船の模型たち。
異国の船まで出てきてしまった。
2階へ。
額縁に入れて、ちょっと豪華な感じで展示しています。
まぁ変わらず剥製だが。
イセエビ。
茨城県より南に生息するので、伊勢伊勢サギである。
圧巻のゴシキエビ。
沖縄のサンゴ礁で育つ。
食べれます。
ニシキエビも南国諸島に生息している。
食べるよりは鑑賞用かも。
カニを捕えるためのカゴ。
中にエサがあって、カニをおびき寄せている。
次の犠牲者はこいつのようです。
なんで毎回名乗りますかね。
戦国大名だろうか。
捕らえられても、特に悲しくなさそうである。
今度は館長がやらかしたらしい。
もう不祥事つづきだな。
カツオが空中を泳いでいるので、この中からサバを頑張って探しましょう。
私はどっちでもいいです。
次の部屋へはここをとおる。
まーたハリセンボン敷き詰めてるなぁ。
高身長の人を殺しにかかる展示である。
ハリセンボン道路の裏側に、ひっそり何か隠れている。
イカ釣り用の道具だった。
扱い雑スギィ。
よくみると更に向こうに旗も掲げられている。
ハリセンボンを通り抜けた。
唐突に土器っぽいのが置かれている。
水木先生も来たようです。
たどり着いた部屋は、古民具だらけ。
あれ、魚は?
ああ、海と“くらし”の史料館だったな。
もう剥製ばかりで、完全に忘れていた。
郷土出身の版画家の作品展をやっていた。
剥製?
複製?(適当)
『原生林A 楓』という作品。
黄色い大地がドガドガ生命力っぽさをだして、原生林って感じですな(ボキャ貧)
こっちは『原生林B 山ぶどう』。
このブドウ、食べたら血か土でも吹き出すんじゃなかろうか。
突然のカゴ。
かなりボロボロ。
これで運ばれたら殿様ほこりだらけだな(確信)
1Fに降りておしまいです。
以上。
【交通手段】境港駅から徒歩20分
【入館料】400円
【滞在時間】90分
【混雑度】★★(館内に数人)
【URL】