浦山ダム・資料館うららぴあ
秩父の山奥なので公共交通機関で来る人なぞ殆ど居ないと思うが、浦山口駅から徒歩25分で来れないことはない。
まずダムの手前に「浦山ダム資料館うららぴあ」というのがあるので、入館。
この資料館、1Fは食堂になっていて浦山ダムカレーを食べることができる。
ただ休業日があるので、浦山ダムHPから要確認。
2Fが資料館。
行政おなじみの説明パネルが床に転がっている。
荒川ダムの流域図。
浦山ダムは左下。
様々な河川が荒川に流れ込んで、巨大な河と化しているのがわかる。
出ないときは出ないが、出る時はドバーっとでる、大変迷惑なケチャップ川である荒川。
その流量を管理し、洪水・渇水の防止を主な目的としている。
ダムにはいろんな形式があるようだ。
浦山ダムはこれ。
ダム湖に貯めている水の圧力は相当なものであり、それを支えるために三角形の大規模なコンクリート構造をしている。
正面から見たお写真。
こちらは秩父の観光案内。
石の展示。
石界では有名らしい三波石が取れたり、山地なので多様な石が採取できるので、関東では石と言えば秩父の名前が上がるのだろう。
ダムの模型。
結構大きいな。
水を流す口はココ。
よくみたら本当に水を流している。
ダム構造のイラストがあったので、それと照らし合わせ。
上の写真で水を流しているのは「常用洪水吐き」といい、通常水を流すところ。
んで橋げたの下に空いているスペースは「非常用洪水吐き」であり、ダムの貯水可能量を上回る水が来てしまったときに、ここから流すものと思われる。
まぁそうならないように、ダムの貯水量を日ごろからコントロールしているのであろうが。
水を流すゲートはこの2か所の他に、水力発電用のものがあり、ここを通る水もある。
常用洪水吐からの時と違って、ダムの下部からしれっと流すので、あまり派手さはない。
順路通りに行くと、いやに暗いトンネルに到達。
謎の演出である。
ダムを横から見た図が、トンネル内に飾ってある。
トンネル暗くする必要はあったのだろうか。
縦の線はエレベーター。
下部にある横の線は、ダム管理・点検用の通路。
エレベーターの横には、同じく縦穴があって、そこにプラムラインという装置が入っている。
このプラムラインは振り子。
ダムが水圧の影響で歪んでしまうと、振り子の揺れる角度が変化するので、それで僅かな歪みでも検知できるというもの。
ダム歪むとか、なにそれこわい。
歪んだら一体どうするんだろうか。
貯水量を減らせば直るものなんだろうか。
トンネルを抜けると、写真館だった。
下久保ダムはアニメイラスト責めだったが、ここは硬派に写真展と来ている。
この部屋はダムの機材を展示しているところ。
いろいろあるけど、細かすぎて分かんないや(投げやり)
ダム式万歳なるものがあるそうです。
自分自身をダムと思い込み、こんなポーズをとる。
もうのっけから難易度高いんですが。
そこから素直に万歳をするのではなくて、一度腰を下げて、そこから持ち上げるように手を広げるらしい。
みなさんも宴会でやって、どうぞ。
誰かいる。
語尾にダムが付いている。
面倒だなぁ(直球)
資料館おしまい。
ダムの堤体の方へ。
上流・ダム湖方面。
下流方面。
ダイナミックジャンプしたら、もう後戻りはできないだろう。
ダム内部には見学用通路があるので、この建物からそこへ。
エレベーターホール。
これに乗って、ダムの下部へ。
さすが人工物の極みであるダム、エレベーターの無機質さがハンパない。
田舎なのでサルが出ます。
1FとBFしかないという潔さ。
1分間かかります。
ついたところ。
目の前にあるこれは、水面下100m地点における水圧のすごさを示す装置。
ボタンを押すと装置の中で水が噴出して、中にある重りを上に押し上げるというもの。
重りはこの取っ手をもって、上に持ち上げることができるのだが、かなり重いのでなかなか持ち上がらない。
それを水圧で一瞬にして持ち上げますよ、という説明。
なのでダム湖に貯められた水の強い水圧でダムが壊されないよう、設計を考えねばならないというもの。
気温は30℃近くあった日なのだが、ダム内部は15℃。
年間通じてこれくらいの温度だそうな。
貯水されている水の温度の影響でこうなっている。
装置の裏に部屋がある。
さきほど展示のあった、プラムラインがこの部屋にあるようだ。
こっちは管理用通路なので、一般人は反対側にある見学用通路を歩く。
階段をのぼります。
足の不自由な人用に、昇降機が備わっている。
通路。
秩父の熊かな。
ところどころにモニュメントちっく。
ダムが出来るまでの時代順の写真。
1967年から調査が始まり、計画策定。そして10数年にわたる用地取得交渉と続く。
ダム本体の工事は1990年から始まり、1996年に完成。
試験的な貯水も成功して、ダム運用スタート。
おめでとうございます。
ダムあれこれ。
西武ドームより圧倒的に広い。
地元のライオンズファンを煽っていくスタイル。
日本で六番目の高さだそうです。
リアクションがとりづらい!
見学用通路を抜けました。
ここにも駐車場がある。
ダムを見上げる。
日本6位の高さの迫力。
というのを見たら、また通路を抜けて上に戻ります。
おしまい。
【交通手段】浦山口駅から徒歩25分
【滞在時間】60分
【混雑度】★★(施設内に他に数人)
【入館料】無料
【URL】浦山ダム見学案内 | 浦山ダム