ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)
福島県いわき市にある水族館、アクアマリンふくしまに来ました。
いきなりだけど、思っていた以上に規模がでかい。
車がんがん走ってるし。
馬鹿にしててすみませんでした(小なみ)
すぐ対面にイオンモールがオープンしたので、混雑度がなおさら上がっている模様。
泉駅から路線バスで15分ほどだが、この日はイオンへの無料シャトルバスが出ていたので便乗。
入場料は1800円。
まあまあするが、規模がそれなりなので。
入場したけど、あれれーなにもないぞー(名探偵)。
右手に「縄文の世界」とやらの入り口があった。
ボックスカルバートの中を歩いて行きます。
外を見ると、縄文の世界(たぶん)が広がっております。
館長の言葉が掲載されていたので要約すると
「縄文時代は、多様な動植物が共存していた小宇宙である」
「世界は縄文回帰の時代にあり、福島も原発事故により回帰する条件が整っている」
ただ縄文時代のサバイバルに戻られてしまうと、今の私の油断しきった身体では即死内定なんだよなぁ
滝を裏側から見ることができます。
まるで豪雨のようだ。
第一生物発見!
まさか水族館に来て、最初に見る生物がネズミになるとは思わなかったでござる。
縄文ゾーンはまだ整備途中なので、数年後にはもっとアポカリプスでサルとか飛び回っているブースになっているかもしれないですねぇ。
つづいてはカワウソのゾーン。
もともと本館の中に居たらしいのだが、カワウソ人気なので2015年に独立してこの施設をオープンした模様。
ただカワウソの前に、なぜか貝塚の展示。
アップで見ると、いろいろ詰まっていてキモ面白い。
水槽はこちら。
残念ながら、今の時間帯はいらっしゃらないようです。
二ホンカワウソは絶滅してしまったので、記録だけでお楽しみください。
1979年に高知県で撮影された二ホンカワウソの写真。
野生なので、顔がムスッとしているように見える。
カワウソの次は、ずいぶん生い茂ってますね。
いきなり煽られる。
この一帯は「クウェート・ふくしま友好記念日本庭園」と名付けられている。
アクアマリンふくしまが復興する際に、クウェートから300万ドルもの支援金をもらったらしい。
館長と、クウェートの著名な研究者が友人関係にあったからなんだと。
クズの森をぬけると、建物が。
砂漠のキツネこと、フェネックの親子である。
日本人も犬じゃなくてフェネック飼えばいいのに(犬嫌い)
と思って検索したところ、フェネックって家庭で飼育するのすごく難しいらしい。
砂漠の厳しい環境に生息するせいか、警戒心がとても強くなかなか人に懐かないので、犬猫のようにはいかないとのこと。
あと砂漠の習性で穴掘り始めるので、床がずたずたにされないように飼育カゴには砂をたくさん敷いておくか、もしくはあなたの家を砂で埋めておきましょう。
建物自体は「水生生物保全センター」というらしい。
狭い通路だが、幾つか展示品もあります。
捕獲した生物を一時ここで治療・回復させて、それから展示水槽に移すとのこと。
展示部分では砂漠の生き物が紹介されています。
でもフンコロガシの標本とか要らないんだよなぁ。
庭園へ。
岩になにやら書かれているようですが、落書きではなくてクウェート語です。
「サラーム=平和」だって。
なんかゴミが置かれてるぞ。
いちおうこれアート作品で『進化と退化の関係』という題。
人類は進歩していきながらその過程でゴミを出し、ゴミの量が増えていくと退化に繋がってしまうのではないかという意図。
進歩どころか全部ゴミにみえるのは、小名浜に落ちていた鉄くずで製作しているからである。
ようやく本館に到達。
開館は2000年だが、2018年に大規模リニューアルをしたということで、大変綺麗である。
今さら紹介だが、アクアマリンふくしまは東日本大震災により保有する海洋生物20万匹死滅させる大ダメージを被った。
4.2mもの津波に襲われ、1Fは水没。福島原発の半径30km以内にあり行動制限が強く、救助に動けない事情もあった。
上野動物園長が今の館長として赴任し、クウェートから支援を引き出すなど腕を振るっているが、ここ数年の来場者は年間50万人ベースであり、震災前の年間80万人にはまだまだ及んでいない状況。
んで展示室に入ったら想定以上に暗くて、驚いて写真がぶれました(貧弱)
そして、のっけからクラゲである。
あのケースの中に入っているのはナメクジウオ。
拡大映像。
われわれ脊椎動物の先祖にあたるらしい。お参りしなきゃ。
ただナメクジ、テメーはだめだ。
いろいろ居ますが、魚は詳しくないので、気になったやつ以外はカットで(雑)
エスカレーターで一気に4階までのぼります。
いきなり森になった。
福島の川というお題だそうです。
上流から下流に向けて、それぞれ別々に魚が棲んでいますってことらしい。
水槽そんなに高さ無いので、カエル飛び跳ねて出ていったりしないだろうか心配になる。
海に到達。
スイミーかな。
お次のゾーン。
福島の自然から、いきなり北国ゾーンになりました。
水槽。
ペンギン君。
アピールに来た鳥がいたが、名前が分からん。
鴨ってことにしておく。
突然の盆栽。
まぁ大宮盆栽美術館によると、盆栽は小宇宙を具現しているので、ここの館長の言う縄文時代と共通点はあるわけ。
鯨の展示ゾーン。
ここでも館長コメントが掲載されていて
・クジラ類は総計で年間3億~5億トンの魚を食べているのに、クジラだけ保護するのは不可解。クジラの資源量も回復している。
・多数決で感情的に食文化を非難する帝国主義姿勢はどういうことか。
他の水族館と比べて、館長わりと言いたい放題っすね。
私からは、「クジラと日本酒はとても合う」ということだけ言っておきましょう。
捕鯨の絵。
かなりえぐいことになっていますが・・
この辺はパネル展示ガンガンゾーンで頭が痛いのでスルー(疲労)
熱帯アジアゾーンだ。
ムシムシしている。
水槽も鬱蒼としていますな
ハゼの兄貴。
ちなみにハゼという呼称は、陰茎を示す「はせ」という語に由来する説がある(ホント)
ぱたぱたと鳥も動いていますが、魚食べられないんですかね。
ウツボットは中身がすごい気になるけど、中を覗く勇気がいつもでない。
コンクリうちっぱだが、何の用途があるんだろうか。
とりあえず穴を棚代わりにしている感があるが。
また暗めな部屋に入ります。
4F→3Fに来たところ。
寿司屋があります。
巨大な水槽を見ながら食べられるよ、という推し文句ですが・・
座席がこんな感じなのよねぇ。
寿司っていうより、屋台で焼きそば買うような気分だな。
カウンターで立ち食いもできますが、目の前でクラゲがうようよしています。
企画したやつの悪趣味っぷりが分かる。
この三角トンネルのある水槽は、水族館のイチオシ。
三角形を境目にして、右に黒潮・左に親潮という風に、水槽の水を分けている。
なので棲んでいる魚も種類が違います、というもの。
だ、そうです。
それを抜けるとタカアシガニの水槽だが、照明のせいでサイレントヒル状態。
ここを抜けると1Fであり、レストランやお土産コーナーである。
すでにここまで2時間が経過しており、空腹で死にそうなので昼食必須。
1Fの外にはカフェテリアもあります。
そして庭を歩くこともできます。
かっぱの里、というゾーン。
げーろげろ。
奥まで行くとビーチに到達。
ここで水遊びをすることもできますが、騒ぐ人は子供連れの迷惑にならないように気を付けましょう。
わりと広いので、夏場は賑わいそうである。
向こう側にもカフェテリア的なゾーンがありますな。
とりあえず本館に戻る。
本館から「アクアマリンえっぐ」という別棟へいく通路。
途中で展望台へのエレベーター。
のぼってみた。
コンクリートとガラスづくりで、ここにきて人工物がんがんな感触。
外に見えるのは小名浜港。
いわきが石炭炭鉱業で発展し、その石炭を輸出する港として発展した。
今では輸入する石炭のほうが圧倒的に多い。
別棟に行く通路は、やたらキラキラしているな。
ここがアクアマリンえっぐ。
子供向けの体験・学習施設を兼ねている。
釣り堀もありますが、きっとウルトラ入れ食い状態だと思われる。
庭。
普段は犬をここで放しているそうだが、雨だったので館内に居た。
犬よりフェネックを出してクレメンス。
なぜか展示されているゴキブリ。
やっぱみんな好きなんスねぇ。
本館に戻ります。
途中の図書室には本がずらずら。
アニメが放映されていた。
いまやなんでも2次元の時代です。
出口方面へ。
ここでは金魚の水槽が幾つか。
出目金ってほんとに目がでかいのね。
終わりかと思ったら、シーラカンスゾーン。
アクアマリンでは2000年の開館当時から、シーラカンスの研究をばりぼりやっているそうです。
なぜか機械仕掛けにしてしまった。
ボタンを押すと動きます。
まだシーラカンスはアフリカとインドネシアで生存している模様。
絶滅しているもんだと思ったあなたは、どうぶつの森のやりすぎです。
正面からみたお顔。
お土産もありまっせ。
ぐわっはっはっは
以上、滞在4時間にわたる大水族館でした。
【交通手段】泉駅からバス15分
【滞在時間】4時間(昼食込み)
【入場料】1800円
【混雑度】★★★★★
【URL】