神奈川Cスポ探索日記

C級スポット探索日記

旅行ブログです。地域別カテゴリは最下段から。

東洋文庫ミュージアム

 

東洋文庫はアジア全体を対象とする東洋学の研究所・図書館であるが、そこが2011年にミュージアムをオープンしております。

もとは三菱財閥3代目の岩崎久弥の膨大な文庫コレクションによる。三菱家は2代目と4代目のコレクションで静嘉堂文庫美術館という施設も出来ているし、すさまじい収集っぷりである。

 

駒込駅から徒歩10分、六義園の近くです。

 

 

三菱財閥らしい高級な雰囲気を出している館内。

暑い日だったのでラフな格好で来てしまったが、たいへん後悔するのであった。

手前はお土産ショップになっており、ミュージアムは奥の部屋から。

 

 

受付で入場料900円を払うと、シールを渡されます。

これが入場券代わりになり、カバンとかおでことか目立つところに貼って「料金支払い済み」をアピールし、さっそうと有料ゾーンに突入しましょう。

 

 

展示室です。

なお撮影可能というブロガーに有難い仕様となっている。ニクいねぇ、三菱。

 

 

中国に関する膨大な文献を、アーネスト・モリソンという豪州人から岩崎久弥が買ったことが、東洋文庫のキッカケとされる。

その後は中国以外にもアジアの文献を広く収集。

惜しみなく費用を支出したので、珍しい書物をみつけた人達がこぞって購入をもちかけてくるようになり、おかげでコレクションが増える増える増える増える。

 

 

なので展示品も書籍だらけ。これは古事記の英訳本だそうです。

1882年にバジル・チェンバレンという英国人が刊行したもの。彼は日本文化大好きすぎて30年以上滞在し東京帝大で教鞭も取っていたという。ロバート・キャンベルみたいな立ち位置。

 

 

源氏物語もフランス語訳に。

光源氏の異常な放蕩ぶりは、カトリックの厳格な人々に受け入れられるのでしょうか。

まぁマルキ・ド・サドを生み出した国だから平気か。

 

 

 

 

このへんは企画展で、 山海経に載っている妖怪たちを紹介していました。

中国の戦国~後漢あたりまでの地理をまとめた本なのだが、事実というより伝承や伝説を取り上げており、奇天烈・魑魅魍魎なキャラが多数登場しますので、もはや奇書あつかいされているものである。

 

 

首無し妖怪です。

きたない(確信)

 

 

妖怪というより、ギャグマンガ日和に出てきそうな人物である。

 

 

そいつらが大挙する世界。

ぜったい行きたくない(断言)

 

 

館内にはBGMが流れているのだが、なんと東洋文庫オリジナルソングだそうだ。

歌:岩崎久弥と三菱の仲間たち(大嘘)

 

 

ふと上を見ると、東洋文庫の歴史が映像で説明されていてオシャレである。

問題は、高い位置にその映像が表示されているので見上げると首が痛いことだ。

 

1Fを見終わったので、2Fに上がるのです。

 

 

突如ずらーっと現れる巨大な文庫。

これがミュージアム最大の目玉である。

 

岩崎久弥が購入したモリソンの書籍は、2万4千冊もあったらしい。

現在の価値にして総額70億円。

一生かけても読み切れない気がするが、岩崎氏本人が読むわけではなくお抱えの研究者が使うのだろうな。

 

 

さすがに本を手に取ることはできませんが、いくつかの図書は中身が見られるよう開いて展示されている。

これはインドシナに冒険に行った人が現地で描いたスケッチ本ですね。

現代のように気軽に他国へ行ける時代じゃないから、こういう異国のスケッチは好奇心を煽りもするし研究用にもなったであろう。

 

 

四庫全書。

清の乾隆帝の時代(18世紀)、中国に伝わる名書籍を片っ端から集めてまとめたもので、学者400人を動員して対象となる文書をリストアップし、4000人に全文手書きで筆写させた。

その数36,000冊。書き写す手が死んでしまいます。

 

ここにあるのは、四庫全書+四庫全書に収まりきらなかった書物を集めた、まさに完全版である『四庫全書存目叢書』。

後世に作成され、完成したのは1997年のこと。もはや最近じゃないか。

いったい何冊あるんでしょうね、考えたくもないですが。

 

 

 

フランシスコ・ザビエルの伝記。

本人の死後に書かれたもので、ヨーロッパでわりとベストセラーになったらしい。

 

 

我々の知っているザビエルと違った風貌のようにみえますが。主に髪の毛的な意味で。

 

 

うーむ、でもカラーにするときっと同じなんだろう。

神は二物を与えた毛ず。 

 

 

いきなり布になったかと思いきや、巻物だそうです。ただしシルクで出来ています。

清では功績を上げた高官へ爵位を授与するときに、絹製の巻物にその人の功績を書いて渡すんだとか。

 

 

確かに文字や絵が縫い込まれている。

貴重な絹に書くのであるから、ミスったら飯の食い上げどころか小指5本くらい飛ばされるかもしれない。

 

 

そんなきびしい歴代の中国王朝は、歌で覚えることが出来るそうです。

世界史履修者は必見。みんなで一緒にうたいましょう。

学校へ行こうみたいだな。

 

 

らーんららのところに大量に詰め込みすぎじゃないですかね。

 

 

 

いきなり廊下が暗くなったよ。

回顧の道、と名付けられている。自分や人類が歩んできた道を振り返りましょう。

要は反省しろということか。すみませんでした。

 

 

床には橋があるので、それを渡ります。踏み外すと死にます。

こんな形のお菓子があった気がするが、名前が思い出せない。

 

 

暗い中なので画像がぼやけてしまい恐縮ですが、三国志を描いた絵画があったのです。

お決まりの関羽とか諸葛孔明とか描かれているんだけれど、一人なんだか血を噴き出して死んでいる人が居て、よくみたら周瑜だった。やっぱり。

 

 

暗い道を抜けました。この辺は企画展ですね。

「悪人特集」と銘打って、古今東西の残虐非道な連中をまとめて紹介するよという子供の情操教育上たいへんよろしくないコーナーである。

始皇帝とか則天武后、日本だと織田信長がランクインしてました。

 

 

中国の刑罰、首を動かしてはいけないの刑です。

罰されている人が無表情なのでシュールな絵面だが、あの首枷は20kg以上するらしい。強盗など重犯罪をおかしたものに処せられます。

 

 

そんな残酷な刑罰も、J-CASTニュースは舌なめずりで報道するのです。

(絵の横に貼ってあった)

 

展示室おしまい。

 

 

館内にはカフェが併設されているのだけれど、そこに向かう廊下が涼しげで大変心地よい。

柱には白い文字で何か描かれていますね。

 

 

・・・分らん。そもそも何語なんだ。

 

 

こんなのもありました。本当に言語なのこれ?

古代エジプト人が描いた「僕の考える宇宙人」かもしれません。

 

おしまい

 

【交通手段】駒込駅から徒歩10分

【入館料】900円

【滞在時間】120分

【混雑度】★★★★(すぐ横に人)

【URL】

www.toyo-bunko.or.jp