神流川と三波石峡資料館・下久保ダム
群馬県と埼玉県の境にある下久保ダムと、そのダム管理所に併設されている「神流川と三波石峡資料館」に来ました。
群馬藤岡駅か新町駅からバス1時間で来れるけど、そのルートでこんな山奥までダムを見に来るモノ好きなんているんだろうか。まぁバスは1~2時間に1本ペースなので、思ったよりは本数ある感じ(錯乱)
館内は1Fが展示室、2Fはダム管理所なのでSTAFF ONLYです。入館は無料。
入り口には、なんとかライダーのサイン色紙が並んでいます(雑)
撮影でこのダム使ったのかな。ダムの堰堤から下に向かってダイブするシーンとか
ずらーっと並んでいるのは塗り絵です。館内に置いてあるので自由にお絵描きできるのですが、その優秀作品を貼っているようである。
題材にされているのは某ダム漫画です。お子様というより、大きなお友達が喜びそうな系列ですね。↓これ
ダムカード・・と思ったら違った。ダムカルタだった。
ダムの大きさや役割の重要性を誇る内容が詠まれており、その素晴らしさを子供たちに伝えるものになっております。
ただ丸山ダムだけ「新ダムに沈む」とか死亡宣告される悲しい記載をされていて笑ってしまった。ダムダムダム~ダム~(ドナドナのリズムで)
(神流川流域の水争いを伝える新聞)
さて、ここからは下久保ダムの建設史です。このダムが建っている神流川(かんながわ)は利根川に注いでおり、治水や貯水面で首都圏に影響を及ぼし得る河川なのだ。
水が出ないときは出ないが、出る時はドバっとでるケチャップ川であり、洪水か渇水の2択という面倒くさい川であった。河川界の本田圭佑。
沿川住民は利用しづらい水を我先にと奪い合う、エクストリーム我田引水を頻繁に開催し、あげく喧嘩になって石をぶつけ合っていたという。イスラム国みたいなことはやめなさい。
ただでさえ厄介な状況であったが、戦後になると経済成長に伴い人口とカッパが増大した首都圏では水不足に陥ってしまった。東京オリンピックの1964年は凄まじい渇水。プールは閉鎖、トイレの個室も使用禁止、給水車から水を貰うために会社を休む人々、カッパピアの閉鎖(高崎)。
というわけで荒れる神流川の制御と首都圏への水確保という目的のもと、下久保ダムが作られたそうです。細かい話についてはダム専門サイトをご覧ください(転嫁)。
「それはごもっともだが俺の考えは違った」というダム予定地の地権者もいたので立ち退き交渉は難航したそうだが、1959年から事業が始まって完成したのは1968年でしたとさ。めでたし。
ということで資料館はおしまい。
そういえばダムカードは平日なら資料館2Fの事務室に行けばもらえます。休日は事務室やってないので、右手の守衛棟にせがみましょう。
さて、肝心の下久保ダムへ向かいます。
堰堤は道路になっているので、車はそのすぐ手前にある駐車場に止めて歩いていくよ。
ダム湖である神流湖は、春はソメイヨシノが咲きほこる花見場所、また釣りの名所となっているが、この日は暑すぎたのでだれもおりませぬ。しかし景色は良い。
このダムはL字型という珍しい形をしているのですが、そのぶん堰堤の距離が長いんですよね。端から端まで1kmくらいあるかもしれない。
距離が長いので飽きさせないためか、資料館にあった塗り絵がここにも展示されています。
皆様の考えた「さいきょうのダム」を楽しむことができます。
このダムは万国旗並みにカラフルですが、一体どんな化学薬品を流しているんでしょうね。中国かロシアかな?
塗り絵をしてくれと言っているのに、君はどうして切り絵にしてきたのかな。
放流ゲートのあたりに着きました。ちょうど埼玉県と群馬県の県境になっているのね。
ダムカレーは群馬県で提供されているようですので、私はこの記事を群馬として分類しております。ダムカレーは ↓ で食べました。関連記事PR。
ではゲートを覗きます。なんとナイスタイミングで放流をしていたよ。常にやっているわけでないからラッキーですね。虹まで掛っていて完璧。
なお対岸に見える建物は発電所のようです。ダムカレーでは唐揚げが扮装していました。
結構な急斜面で、ダイナミック滑り台をしたら一発で往けそうである。
これにて下久保ダムもおしまい。
最後に、三波石峡に行きました。三波石という観賞用石の採取地で、景観地帯としてプッシュされています。ここは本当にバスとかないので、車ない人は諦めよう!
しかし休日だというのにこの人の無さよ。野球できるくらい駐車場にスペースありまっせ。いちおうハイキングコースもあるそうなので、秋になると人は来るのだろうか。
駐車場から階段を下りて岩場に到着。上方に見えるのは、さっき見てきた下久保ダムだ。逆光でイマイチな写真になっているのが残念です。
川に足を入れてみたら、恐ろしく冷たかった。かなり暑い日だったのに、水は冷たすぎて足が凍死するレベルである。
ダム湖に貯められた水のうち底のほうにあるのを流してきてると思うんだが、下部に貯められている間は太陽光が届かないので水温がめちゃくちゃ低いのだ。
低すぎると下流の魚がマヒって死んでしまう恐れがあるので、そうならないよう調整はされているはずなのだが、このときはとにかく冷たかった。冷え~
三波石峡はここから下流の方までハイキングコースみたいになっているようです。私は体力が無いのでやりませんけどね(疲労)。
おしまい
【入館料】無料
【滞在時間】全部合わせて90分
【混雑度】★(だれもいない)
【URL】