道の駅 上州おにし
漢字だと「鬼石」と書くのを、「おにし」って読むのね。出石みたいだ。
群馬県だけど、すぐそばにある川を渡ると埼玉県。
意外と埼玉って北の方まで迫ってるのよな。 もう高崎まで車1時間もかからないよ。
下久保ダムを見に来たついでに、ここに寄ってダムカレーを食べようとしたわけです。
ダムの記事は ↑ これ。
ちなみに道の駅が面している国道462号線はずっと西に行くと、神流町恐竜センターがあって、そっちは地味に人を集めているんじゃなかろうか。
こちらも恐竜に負けず劣らず古そうな建物がありますので、道の駅に入る前に覗いて行こうか。
もともと譲原小学校というのがあったそうだが、その旧校舎だ。
なぜ壊さずに残したのだろうか。文化財的なサムシングなのかしら。
文化財にしては随分と”手厚い”歓迎をされているようですがね。「譲原小学校」で検索すると、廃墟探索系サイトがわんさか出てくるし。いちおう営業している施設の敷地にあるわけだから、死んだ扱いは自重してクレメンス。
なお廃校後40年経っているそうです。と考えると、まだこの様はマシな方?同じ年代でもっと崩壊寸前の建物もありそうだし。
そんな廃墟扱いされてしまう廃校とは打って変わって、えらく頑丈そうなペンタゴン式建物が。
消防機具でも置いてあるのかと思いきや、あのなかに遺跡があるそうです。
縄文時代の住居あとだそうです。にしてはゴリゴリな警備ですねぇ。盗まれてはいけないものでもあるのかな?土偶の右足とか。
1933年に小学校の造成をしたときに発見されたとのこと。
これがその住居跡ということですが、哀しいかなだいぶ地味であります。
最初ネコのトイレか何かと思ったのは内緒です。
そのビハインドを埋めるために盛大な画が置かれていますが、こんな壮大な歴史サーガを猫のトイレから想像するのはなかなか難しいものがありますねえ。
出口。扉もすさまじく頑丈で重いです。
もし土偶専門の盗掘集団がマシンガンで襲撃してきても、この砦に籠って焼きまんじゅうとおきりこみで食いつなげば、味方のヘリ(群馬県警)が来るまで数日間凌げるかもしれませんね。
さて、そろそろ道の駅に入りますか。
ただ入り口近くにあった看板をみたら「道の駅マグ」って書いてある。あれ、名前違うんですけど。
もしかして道の駅の中の人が変わって、マグっていうのは先代なのだろうか。いずれにしろこの看板変えなさいよ!
なんと3Dの恐竜映画が上映中だそうだ。はえーすっご。
世間ではとっくに4Dですとか言うと差別になるので言ってはいけない。ここはグンマーなのだから1Dや0.5Dでもおかしくないのです。
ではその3D映画を見させていただきますか、いやー楽しみだなぁ。
故障中だった。
館内1Fには木工細工コーナー。土日祝日は体験ができるそうです。
この日は土曜です。まぁスッキリしてますわな(遠い目)
その隣には資料室があるのだが、なぜか照明すくなめでムーディーな雰囲気を作ろうとしている。それともこれは節電中なのでしょうか。
ずらーっと並べてあるのは石です。キノコじゃないです。それは台座です。
三波石(さんばせき)というもので、観賞用として有名な種類だそうな。
複数の鉱物から構成されており、そのぶん色も緑・黒・白・ピンクとカラフルなのが特徴。あなたの枯山水に色彩を添える三波石、お土産にどうでしょうか。
しっかし照明が暗くて肝心の彩りがまったく分からんですがな。
この近くに三波川という川があり、そこでたくさん見つかったので三波石と名付けられたらしい(諸説あり)。
それは結構な特産品ですねと言おうとしたら、中央構造線の南側であれば割と手に入るそうな。中央構造線って埼玉から九州まで続いているやつじゃなかったっけ。
もうどこでも手に入るじゃないか。セブンでも売ってそうだな(雑)
石の横には縄文時代。さっきの遺跡で見つかったものかな?頑丈なバリケード張った甲斐がありましたねえ。
んでいきなり西洋画が飾られてるんですけど、方向転換が鮮やか過ぎて資料館経営陣に説明を求めたいところ。
なんでも近所の人が持ってたから、それ貰って置いているみたいです。博物館の展示品を近所づきあいで済ませるとは、人口減の時代に新たな風ですな。
まぁいずれにしろ暗いからよく見えませんけどね!
エントランス付近に戻りました。明るくなったよ。
三波石狭という近隣の峡谷があり、そこに点在している石を「三波石48石」として一つ一つに名前を付けているらしい。「さんばせき48」だから「SBS48」か。
しかしいきなり「1-A」「1-B」「1-C」って1番が3つもあって、早くも48個オーバーしてるんだよなぁ。48個で我慢できなかったのかしら。にしても初っ端からルール破るとは思わなかった(唖然)
いい加減おなかが減りましたので、最後に2Fの食堂でダムカレーを食べませう。
ここから車で10分程度のところにある下久保ダムがモデルですね。
しかし一瞬迷ったのが、ダムラーメンである。名称「かどっこラーメン」。
ダムを象ったラーメンって初めて見たな。しかもダム湖はカレーかよ。カレーとラーメン。「とりあえず旨いものと旨いもの混ぜておけばいいだろ」という足し算しか考えない率直さの産物であろう。見習いたいその心意気。
ダムカレーきました。
下久保ダムはL字型をしているので、米もL字になっております。
左側は野菜や唐揚げが適当に転がされているように見えますが、唐揚げは発電所、蒟蒻やきゅうりは三波石峡を示しているのです。
ちゃんと計算尽くされて配置されているのですよ。言われなきゃ分らんが。
ちなみにライスは少ないように見えますが、ダムの堰堤を形作るためかなりギュッと圧縮されているだけで、食べてみると量自体は意外にあったりします。
おしまい。
【交通手段】本庄駅からバス40分「神泉総合支所」下車、徒歩25分
【入館料】無料
【滞在時間】90分(うち昼食30分)
【混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】上州おにし 関東「道の駅」