神奈川Cスポ探索日記

C級スポット探索日記

C級スポットを主に巡るブログです。C級スポットとは、「メジャーな観光地(A級スポット)・ちょっと変わった観光地(B級・珍スポ)ですらない、楽しめるかはその人次第の場所」という意味です。地域別カテゴリは最下段から。

蕨市立歴史民俗資料館

 

ここは蕨市の、歴史民俗の資料館である。

 

 

東海道の宿場町は、だいたいどこも「東海道誇らしい」ことを展示しているが、蕨は中山道の宿場町なので、同じように「中山道誇らしい」をテーマにしている模様。

 

 

 

外観も宿場町チック。

 

 

館内。

 

 

 

開館は1990年らしいが、そうとは思えない綺麗な内装。

リニューアルしたんだろうか。

 

 

 

ロビーは企画展展示であり、常設展は奥の部屋。

企画展は切り絵だった。

 

 

その企画展の切り絵が、常設展示室の1/4位にまで食い込んできている。

 

 

ここから。

 

 

 

 

全景。

 

 

 

最初にあるのは高札と、1792年建立の庚申塔

 

人間の体に住んでいる三尸虫(さんしちゅう)という虫が、庚申の日の夜に宿主たる人間の所業を閻魔様に報告し、内容次第で閻魔様がその人の寿命を変える。

ただその人が起きていると三尸虫は閻魔様のところに行けないので、庚申の日は徹夜で騒いで夜を乗り越えようというというのが、庚申講。

 

 

 

庚申講は全国各地にあったが、蕨ではこの塔を建てて庚申の夜にお祀りしたのかもしれない。

「申」繋がりでサルがイメージキャラクター化され、よってこの塔の下段にも「見ざる聞かざる」達が掘られている。

 

 

宿場町なので旅籠。

 

 

「浪花講」というのは、旅館の組合である。

この時代は怪しい宿が多かったが、浪花講はまともな旅館の組合なので、旅人もこの旅籠なら安心というわけ。

 

蕨のあたりは客引きが割と酷かったらしいので、特に重宝したのかもしれない。

その傾向は大宮あたりに引き継がれているんじゃないかな(雑な風刺)

 

 

 

旅籠のごはん。

野菜の煮つけは大雑把な感じがするが、予想以上にちゃんとしている。

 

 

びらわ。ではなくて、わらび。

 

ちなみに蕨という地名の由来は「藁火」かららしい。

在原業平が蕨に来て、とある家に泊めてもらったとき、その家が貧乏なので「藁で焚き火をして暖めることしかおもてなしが出来ません」とのこと。

 

その家唯一の財である藁を客人のために焚き火に使ってくれたといういじらしさに対し、金持ちである在原業平は風流を感じたのかツボにハマったのか、「このあたりを藁火の村と呼べ」と言ったんだとか。

 

 

 

しかし何をどう間違えて藁火が、シダ植物である蕨になってしまったのか。

 

とりあえずここは商家のようである。

 

 

 

安定の模型。

 

 

蕨では用水のため、町の周囲に水堀を設けていた。

家が密集しているので、火事が発生してあっという間に燃え広がる事件が多発しており、その対策も含めている様子。

 

地名の由来である藁火で燃えてしまうとは、なんとも皮肉である。

 

 

 

宿場町の町内図。

大名が蕨を通るときに泊る本陣は、加兵衛さんと五郎兵衛さんの2軒あった。

 

 

ただ模型を見ると、手前の五郎兵衛さんとこより、奥の加兵衛さん宅の方が大きい。

同じ本陣なのに、五郎兵衛さん憤怒まったなし。

 

 

 

なお、この資料館は加兵衛さんの本陣跡に建っているようで、資料館横にもっともらしい本陣跡が備えられている。

 

 

 

本陣である家の中には、大名用の部屋がある。

他の部屋より、1段高い位置に設けてある。

 

 

ご飯はこんな感じ。

 

参勤交代に行く大名が泊ることが多いんだけど、将軍の勅使などと宿泊が被ってしまう際は、大名は脇本陣に移らないといけない。

脇本陣は、大名の家来が泊るところなので、日程被ってしまったら大名涙目。

 

 

 

ひな壇。

分館にもあったし、蕨はよほど雛祭が好きなんだろうか。

 

 

当時の道具たち。

 

 

でかい札かと思ったら、箱だった。

重要な書類をしまう為の箱。

目立ちすぎて逆に盗みづらいという心理的効果を狙っているのかもしれない(真面目)

 

 

真ん中の通行鑑札は身分証だが、やたらペラペラしていて不安になる。

 

 

 

蕨宿を描いた絵。

宿場町とは思えないくらい燃え上がっているが、これは別に頻発する火事を揶揄したものではなく、南総里見八犬伝の1シーンを描いたものである。

 

 

そして何処の宿場町にも徳利はあるな。

やっぱ好きなんすねえ

 

 

農具が出てこないことを心配した人たちも、このゾーンを見れば安心である。

蕨は織物の町だったとのこと。

 

 

1F終わったので2Fへ。

ここでも企画展示の切り絵が、進出してきている。

 

 

そして2Fは、企画展示室のみ。

 

 

ここも切り絵。

もはや蕨宿の歴史民俗展示より、切り絵の方がウェイトを占めている(混乱)

 

余りにも大きく取り上げているから、よほど蕨に縁のある切り絵師なのかと思ったら、ぜんぜん蕨にも埼玉にも関係の無い人だった。

 

まぁ蕨に縁のある縛りの企画展だとネタが尽きるだろうけど、せめて埼玉県内の人で、あと歴史民俗に関係あるネタで収めてほしかったところではある。

 

以上

 

【交通手段】蕨駅から徒歩10分、戸田駅から徒歩15分

【入館料】無料

【滞在時間】40分

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】

www.city.warabi.saitama.jp