C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

猿島

 

猿島は横須賀にある無人島である。

船は三笠公園から出ており、まずはこのコンテナで船のチケット&入島料を支払う。

 

 

 

搭乗時刻になったら、桟橋を渡って船に乗る

 

 

無人島っていうから、たらい船みたいなの予想してたが、かなり立派な船であった。

 

 

 

船内のご様子。

 

 

出航だ!

猿島までは10分程度。

 

 

船は1時間に1本ペースで出ている。

3月~11月半ばまでは毎日運行、それ以外は土日のみ運行。

 

毎日猿島まで行く人がそんなにいるんだろうか(当然の疑問)

 

 

 

ご到着。

ご覧の通り、桟橋に帰りの客が大勢ならんでいる。

けっこうな賑わいである。

 

 

船の先頭部にある、この座席に座っていました。

 

 

桟橋の途中に、アイランド感あふれる看板。

 

 

 

ビーチ。

夏の間は海水浴客でごった返すそうです。

  

 

 

島の奥の方に進みます。

 

 

 

「海軍港」という表記。

ここは江戸時代以降、要塞として利用された。

東京湾の防衛のため、国内初の台場が築かれている。

 

 

 

というわけで、かつての遺品みたいなのがあちらこちらに置いてあるのだが、特に解説が無く放置されていたりする(哀愁)

 

 

 

これは発電所で、明治時代の建築であるが、いまだに島の動力源として利用されている。

 

 

道は整備されているが、島ということで結構アップダウン。

 

 

要塞っぽいところ。

 

 

 

この建物の中に、弾薬庫や病室に司令室も設けられていたらしい。

ただ関東大震災により一部が崩壊したことで、実戦利用されることは無かった。

 

 

 

同じ横列に長いレンガと短いレンガを交互に積む、フランス積み。

国内ではあまり無い積み方である。

見た目は良いけど、揺れに弱いので倒壊するという、要塞にあってはならない仕様になっている。

 

 

 

なので室内は立ち入り禁止です。

 

 

 

鬱蒼としているので、仮面ライダーの敵キャラとかが出てきそう(撮影場所並感)

 

 

 

大戦中は軍事施設だったので、戦後~1961年まで米軍に接収されていた。

その間も島までの船は出ていて、海水浴場として使われていたらしい。

 

 

米軍から返還後は、国有財産なので大蔵省管轄になっていたようだが、1995年以降横須賀市が管理を開始。

2003年以降は猿島公園として整備、本格的に観光地化させた模様。

 

 

切通の道を進んでいく。

 

 

壁にいろいろ彫られている。

地面から数メートルくらいの位置にも彫られていたのだが、どうやって届いたのだろうか。

 

 

 

当たり前ですが、落書きは禁止です。

観光地として管理され始める前に、ヒャッハーな連中がやらかしたものと思われる。

 

 

 

トンネル内部。

途中で道が屈折しているのは、あえて見通しを悪くさせるという軍事目的である。

 

 

ここにもあちらこちらに弾薬庫。

地上部にちょうど砲台があるようで、井戸のようにそこへ弾薬を吊り上げる仕組みだそうだ。

 

 

 

トンネルを抜けると、要塞だった(既視感)

左への道と

 

 

右への道がある。

 

 

左から行った方が上手く周遊できそうなので、左から。

 

 

やけに狭いトンネルだと思ったら、一部は部屋として設計されていた。

 

 

また分かれ道。

左手の日蓮洞方面へ。

 

 

砲台跡に来た。

 

 

アプリの説明書き。

 

 

いまの風景に砲台を重ねて、当時を思い知ることができる模様。

雑なコラージュとか言ってはいけない

 

 

 

日蓮洞に降りるには、螺旋階段を通ります。

これ帰り道疲れそうだな(貧弱)

 

 

 

たこ殴りにされないように気を付けましょう。

 

 

日蓮洞。

倒壊の危険があるので、内部は立ち入り禁止。

 

 

わりと広いようである。

猿島は古代には陸続きだったようで、奥には弥生~古墳時代貝塚がある。

 

あれ、日蓮関係なくね?

 

 

 

すぐ下は海です。

 

いちおう日蓮猿島に寄ったという伝説はある。

安房から鎌倉に船で行こうとしたら時化に襲われて沈没しかけるも、そこは日蓮上人なので何事もなく猿島に漂着し、難を逃れたとのこと。

 

 

 

日蓮洞から戻る。

砲台跡はいくつかあるのだが、「解説板は日蓮洞手前の砲台跡に置いといただろ」ということで他の砲台跡は特に説明無しで放置されている。

 

 

 

木は鬱蒼としているが、スギやヒノキは少なかったり、また本土から離れているので、花粉症患者でもマスクなしで生存できる。

 

 

 

ここは展望台。

 

 

右手に房総半島、左手に東京湾が見えるらしいのだが、ぜんぶ一緒に見えますね(適当)

 

 

また下に降りる階段。

 

 

完全に岩場だった。

 

 

立ち入り禁止の看板はあるが、ロープとかは張っていないので、調子に乗って接近しすぎると予想外の海水浴になってしまうこと間違いなし。

 

 

 

展望台にあった説明書き。

江戸時代にペリー提督が付近を通過した際、猿島を見て「ペリーアイランド」と勝手に名付けたらしいが、特に無かったことにされた模様。

 

まぁこの人は小笠原諸島に到着した際も「ここを米国領土とする」と言い出しているが、速攻でイギリスにキレられたので、この宣言も無かったことにされている。

 

 

 

港方面に戻るが、行きとは違う道である。

 

 

往路の途中で分かれ道があったが、あそこで右を選択すると、このトンネルにたどり着く。

やはりあそこは左を選んだ方が、無駄なく回れる感じはする。

 

 

建物。

 

 

特に説明は無し。

2次大戦中は観測所を新築したらしいので、それだろうか。

 

 

もうすぐゴール地点。

 

このときは猿島から本土に向かう最終便に乗る予定だったが、これを逃すと猿島一泊を余儀なくされるので、島内アナウンスで「遅れないように」と再三流れる。

無人島なので、宿泊施設とか当然一切なし。

 

 

 

広場。

もともと東屋だったと思うが、儀式場みたいになっている。

 

猿島には貝塚もあるように人が住んでいたと思われるが、江戸時代になると祭祀の場所として利用されはじめ、住居地では無くなったらしい。

この東屋も祭祀場であった可能性が微レ存?

 

 

そんなこんだで、港に時間通りに到着。

最終便はかなりの客がおり、船が満杯になるレベルだった。

 

 

 

なお万が一、最終便に間に合わず取り残された場合でも、この通り救済手段は残されている。

まぁ迎えに来た船員に色々お小言を言われること間違いなし。

 

 

船の時刻表上、島内には少なくとも1時間15分程度滞在することになるが、島内1周で1時間は消費できるので、ちょうどいい感じであった。

 

以上。

 

 

【交通手段】横須賀中央駅から徒歩15分。三笠公園から船で10分

【滞在時間】75分

【混雑度】★★★★(すぐ横に人)

【入島料】1500円(船代ふくむ)

【URL】

www.tryangle-web.com