市ケ尾横穴古墳群
横穴墓とは、段丘とかに文字通り横穴を掘って、そこを墓とするものである。
5世紀後半から九州で始まり、8世紀頃には終焉した。
市ヶ尾の古墳は6世紀~7世紀にかけて作られたものであるという。
646年大化の改新の一連で「薄葬令」が出された。
身分ごとに作って良い墓の規模を決め、人馬の殉死を禁止するなど、葬礼を簡素化するものである。
これによって大規模な古墳は作られなくなり、その代わりに横穴墓が増えていったという。
ベンチ兼地図なのだが、古墳なみの年代物のようなやられっぷり。
入口は右下。
まずは左奥のA群から見に行く。
こんな感じ。
A群には12の墓がある。
塞がれてしまっている穴もあれば、
ガラス越しに見られるのもあり、
そして中に入れるものもある。
中は当然だが、なにがあるわけでもない。
ガラス張りの箇所にもパターンが幾つかあって、ここは窓の上に人感センサーが設置されている。
近づくと内部の照明が点灯する。
中には副葬品としてこんなものがあるらしいんだけど、暗くてよく見えないのよね。
あと穴の内部は3か所に分けられている。
一番奥の棺桶安置場所が、玄室。
そこに至る廊下部分が、羨道。
入り口部分が、前庭。
横穴墓は家族の墓であり、亡くなった家族は共通して1つの穴に葬っていた模様。
A群から、B群へ向かう。
こちら。
基本は先ほどと同じだが、こちらは人感センサーの他に、窓にワイパーが付いている。
内部と外の気温・湿度差で窓に水滴がガンガン付着しているので、右上の黒いのを動かして自分で拭けということ。
こちらの窓は人感センサーがなく、窓の上のボタンを押して明かりをつけろとのこと。
予算尽きたのかしら。
ただそのボタンが破壊されていたり、クモの巣だらけだったりしたので、無事スルー。
横穴墓からの景色図。
でも目の前おもいっきり山林で、まったく見えないのですが(困惑)。
以上。
【交通手段】市が尾駅から徒歩10分
【滞在時間】30分
【混雑度】★(誰もいない)