津久井湖記念館
津久井湖記念館は、津久井湖と城山ダムの歴史について記念する資料館である。
橋本駅からバスで30分弱の距離にある津久井湖は、城山ダムのダム湖である。
城山ダムは1960年に着工し、1965年に完成。
相模川の流量調節、県央部のみならず横浜・川崎など県東部の水需要に応えるための水源、さらに水力発電など多目的なダムである。
白鳥のボート。
以前はダム湖をこれで漕げたのだろうか。
記念館はこちら。
1Fの様子。
だだっぴろい休憩ゾーンと、ちょっとした展示コーナーがある。
会議室や和室もあるけど、予約制である。
受付ではダムカードをもらえる模様。
一気に3つも集まるよ!やっぱ好きなんすねぇ。
模型。
なんかチープな感じがするが、この記念館が出来たのはダム完成の翌年1966年である。
当時は模型の技術にも限りがあったのかもしれない。
たくさん説明展示があるけど、頭が痛いので割愛で(勉強嫌い並感)
毎年フォトコンテストをやっているようで、その写真。
航空写真。
すさまじい噴射。
ロケットみたいに飛んでいきそうである(難視)。
資料室がある2Fへ。
さっきから写真が暗いけど、きっと館内が省エネしてるからだろう。
まずは鎧くんがお出迎え。
部屋の半分は、昔使われていた道具シリーズである。
郷土資料館あるある。
消防隊のはっぴ。
焼けただれ過ぎでは(白目)。
だいたいはお馴染みの道具たちである。
もう半分は、ダム建設に伴う現地住民の立ち退きに関するもの。
ダム水没前の地域の写真。
ダムを建設する以上、周辺地域はダム湖の底に沈んでしまうので、この記念館はその経緯を残す役割もある。
相当なド田舎(石直球)にしては、立派な橋が建っていたようだ。
ど田舎ではあるけれど、この辺りを通る道路は昔から山梨方面と神奈川県央部方面を結んでおり、そのためか今でも交通量はかなりある。
バスも10分程度に1本というまさかのハイペースなので、アクセスはかなり良かったりする。
水没地域の住民は立ち退かなければいけないわけだが、すんなり住民が受け入れるはずもなく、城山ダムでは8年間にわたって反対運動が展開されたらしい。
それでも最後は補償の交渉がまとまって、めでたしめでたし。
もめた分だけ、工事着工は賑やかにやっている。
建設中。
そして完成しました。
初の見学会だと思うが、人多スギィ!
ちなみに立ち退いた住民は、転々バラバラではなくコミュニティで固まって引っ越している。
ダムでの水没はコミュニティを丸々潰してしまうことになるので、せめて皆でひと固まりで引っ越すことで人間関係は保とうという行政施策。
ガラスケースの中には、これまた当時の道具など。
この文書は土地に関するもののようで、ダム用地買収時に参照されたのだろうか。
トイレットペーパーではなくて、和紙である。
それにしてもぺらっぺら。
達筆すぎて読めないなぁ(すっとぼけ)
というわけで 隣の用紙に現代語訳が書いてあるようなのだが、これまた達筆すぎて読めない。
なんとピストルが。
住民交渉で血気にはやった人が手を染めてしまったのだろうか。
いまとなっては湖の雄大な風景だが、過去には壮絶なやり取りがあったことを忘れてはならない(唐突)
以上。
【交通手段】橋本駅からバス30分
【入館料】無料
【滞在時間】30分
【混雑度】★(誰もいない)
【URL】