C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

横浜人形の家

 

【長文注意】 

横浜人形の家は、大量の人形を展示する家、もとい4F建てのビルである。

 

 

 

笛長いなー

 

もともとは大野英子さんの人形コレクションを展示する施設だった。

元町で真珠店を経営していた大野さんは、世界各国に営業にいく度に現地の人形を購入し、その国の風俗文化を持って帰ってきたという。

 

 

 

そのコレクションがそもそも5000体くらいあったらしい。

うち2600体を、大野さんの没後に遺族が横浜市へ寄贈。

1979年にビルの一室にて、人形の家の前身施設がデビューする。

 

 

 

入場口に改札ゲートがあったけど、今は使ってないっぽい。

 

 

 

最初の部屋。

 

2600体ですら相当な数なのだが、人形の家の職員達は飽き足らなかったのか、さらに独自の収集を始める。

当然のように展示スペースは足りなくなり、よって今のところに移ってきた。

 

 

詳しくはこちら。

 

hamarepo.com

 

 

 

人形の家っていうからファンシーなものを予想してたら、のっけから日本人形で先制攻撃を受ける。

 

 

 

この辺の人形は通称「青い目の人形」。

大正時代にアメリカでは日本からの移民が増えすぎて日系人排斥運動があったが、それに対抗する親睦運動の一環として、アメリカから日本へ人形が送られてきた。

 

日本のお子ちゃま達にとって青い目をした外国の人形は予想外デス。

太平洋戦争中は敵国の人形と言うことでかなり処分されてしまったが、隠して生き延びたのもあるらしい。

 

 

 

やってきた人形にはパスポートやビザの付録付き。

 

 

 

一方で開国期の横浜では、お土産になるものとして「横浜開国人形」が登場。

横浜で働く日本人や外国人を人形にしたものである。

 

 

 

菜っぱ隊は市中の治安維持を担当する、菜っ葉っぽい色の羽織を着た人たちである。

葉っぱ隊ではないし、葉っぱ1枚では治安は守れないので、要注意。

 

 

 

次の部屋は、日本各地と海外の人形を大量に展示するコーナー。

 

 

 

まずはオセアニア

パプアニューギニアの人形は、最後に泥を塗って仕上げるらしい。

臭そう(直観)。

 

 

 

先住民。

 

 

 

南米は土着民のほか、植民した白人が登場する。

 

 

 

このパラグアイ人形は福の神であるらしく、手に入れたいもののミニチュアを作って括り付ければいいらしい。

ただし口にタバコを加えさせないと、願いはかなわないという。

ニコチンが必要な神様なのだろう。

 

 

 

完成度にだいぶばらつきがあるのが、南米の人形である。

 

 

 

アメリカは先住民たちの人形。

なんかメキシコっぽい(適当)

 

 

 

カナダは人形も寒そうである。

 

 

 

 

中国やインドなどの宮廷文化のあったアジアは、絢爛豪華な感じ。

 

 

 

パキスタンは婚礼の様子だが、花婿はいったい何をしているのだろうか。

 

 

 

ヨーロッパ。

 

 

ジョージアはだいぶ本気出してる感があるけど、ベラルーシは違う方向に本気を出している。

 

 

ラトビアは手のひらサイズ。

 

 

 

チェコのキューピーは目が怖い。

 

 

そんな中、スペイン王室は空気を読まないレベルで派手にぶちあげている。

 

 

 

アフリカ。黒すぎ(問題発言)。

 

 

スペイン王室の後だと、落差を感じずにはいられない。

 

 

 

 

突然のこけし

ここからは日本の人形になる。

 

 

 

名馬の産地である東北は、馬。

 

 

 

バランスつよそう

 

 

 

箱根の七福神は、マトリョーシカ風。

一番小さい人形にされてしまった神様は無念であろう。

 

 

 

京都は祇園祭で雅な感じ。

 

 

兵庫のはリズム天国に出てきそう。

 

 

 

部屋の真ん中にあるのはドールハウス

 

 

 

大庭ひろこという日本人主婦が、6年かけて製作した模様。

 

 

 

細部にわたって物凄い精緻さである。

 

 

庭には池も。

 

 

 

壁にもいろいろ。

 

 

さすがにこれは手描きじゃないと思うが。

 

 

阪神関係ないやろ(デトロイト・タイガース

 

 

 

いきなり暗くなってしまったが、各国各地人形の次は、懐かしの人形である。

 

 

 

リカちゃん人形。

 

 

 

バービィは艶めかしいので、男児には与えない方が良い。

 

 

めちゃめちゃ懐かしい人たち。

 

 

上の階へ。

 

 

さらに古い時代になった。

 

 

ミッキーはともかく、ミニーマウスは中国でも訴訟モノの出来。

 

 

人形置き場。

 

 

このネズミの人形には猫が隠れているらしい。

服の模様とかには居ないようだが。

 

 

 

逆さまにしてスカートをひっくり返すと、猫の人形になる。

ハレンチだなあ。

 

 

 

 

ここからは工芸品としての人形。

 

 

いつも通り、やたら反射してしまっているが、御殿。

 

 

 

内部も金ぴか。

 

 

調度も細かい。

 

 

これらはからくり人形。

 

 

動いているところのビデオ付き。

 

 

 

人間国宝平田郷陽による人形。

なんと木彫りである。

 

 

 

木彫りにはどうみても見えないエロさ(ボキャ貧)である。

 

 

動きの豪快さを表現している。

 

 

 

西欧の人形。

 

 

 

着せ替え用の服装は、相当な気合の入れよう。

 

 

ノアの箱舟

 

 

最後のやつ、つがいじゃないけど、乗せてもらえるのだろうか。

 

 

学校の様子。

 

 

先生はもうちょっと作りこんだ方が良さそう。

 

 

 

ボーリングのピンとして使っていたらしい(動物虐待)

 

 

 

人形の作り方。

ビデオ付き。

 

 

 

日本人形は、だいぶ年季の入った道具で型を作る。

 

 

西欧はこんな感じ。

 

 

 

各部品が引出しに入っている。

目ん玉とかも触れます。

 

 

 

常設展だけでも結構なボリュームだが、さらに企画展もある。

この時はシルバニアファミリーだった。

 

 

様々なファミリー形態。

 

 

「日本ドールハウス協会」という組織があるらしく、そこの協賛みたいな形。

英検のような検定試験もやってるようで、木工の製作試験からドールハウスの歴史の筆記試験まで。

 

 

 

ドールハウスwithシルバニアファミリーというお題で、個人の製作したハウスを展示している感じだった。

 

 

既製品も使っていると思うが、調度品など手作りしているものもある模様。

「ケーキひとつ作るのに3時間かかった」と、この作品の製作者コメントに書いてあった。

ドールハウス ガチ勢である。

 

 

 

シルバニアファミリー展おしまい。

 

 

 

出入口付近に戻ると、もう一つ企画展があった。

清水真理という人形作家の個展である。

 

 

 

しかしこちらは見た目が大変なことになっていて、シルバニアファミリーとの落差がナイアガラレベルである。

子供たち泣きだすんじゃないか(困惑)。

 

 

以上。

 

 

【交通手段】元町・中華街駅から徒歩5分

【入館料】常設+企画展で700円

【滞在時間】120分

【混雑度】★★★(写真撮ると他人が映り込む)

【URL】横浜人形の家