大和市郷土民家園
大和市郷土民家園は、江戸時代に大和市域にあった民家を飾っているところである。
民家園と言えば川崎の日本民家園が圧倒的すぎるのだが、なんと大和市にもある。
川崎の民家園が25棟もの古民家を並べているのに対し、こちらは2棟ではあるが。
まぁ川崎が異常出血大サービスなだけで、これくらいが普通な気はする。
1棟目。
江戸時代中頃の建築であり、大和市内では最古のものらしい。
一番古くて江戸時代って、民家少なくないっすかね(名推理)。
入り口部分。
段差もとい敷居部分は、「主人の額」というらしい。
その家の主人が嫌いなのであれば、思いっきり踏んで良いのかもしれない。
中はこんな感じ。
農機具ごちゃごちゃ。
土間では農作業もやっていたため。
かまど。
ハンドメイドな間取り図である。
もう1棟の図面までこっちの建物に展示している。
上がったところ。
ここは「デエ」。
客室のうち、最高級な部屋を指す。
最高級とは(哲学)。
左隣にあるのは「ヘヤ」。
家主用の寝室であるが、入り口部分以外の3方はすべて土壁で閉ざされているとのことで、入らせてもらえない。
引きこもり的な家主だったのだろうか。
模型とちりとり。
けっこう行事をやるようだ。
稼働率上げて、ホラ。
外には、家の中に入り切らなかったと思われる農機具やかかし達。
1棟目の裏側に、2棟目が建っている。
こちらは江戸末期の、養蚕農家とのこと。
大和市で養蚕が始まったのは江戸後期というから、だいぶ遅い感じ。
と思ったけど、国内で養蚕技術が発展したのは幕末に近くなってかららしい。
江戸時代に入るまでは品質で勝る中国から輸入していたが、金貨を外国に出したくない鎖国政策のため輸入を減らし、国内の農家は試行錯誤を繰り返して生糸のレベルを上げたとのこと。
かまど。
石は栃木の大谷石、外側は小牧の中塗り土・土佐の漆喰を用いている。
見た目全然わからんが、案外素材にこだわっているようである。
メインの座敷から敷居を隔ててこっち側は「カッテ」という。
座敷は接客用だが、家内の食事や団らんはこっちでやるという。
だいぶ押しやられている感はある。
ところ狭しと養蚕グッズ。
座敷の奥にある部屋は「オク」。
そのまんまである。
さっきの家にはなかった床の間。
泥団子のオブジェ。
狙いは何なんだろう。
棚の材質を見ても、1軒目よりは金持ってそうである。
しかし家主の寝室である「ナンド」は、だいぶ質素だった。
なお1棟目では寝室を「ヘヤ」と呼んでいたが、大和市内でも地域で呼び方が変わるようだ。
燃えたら困るので、消火器は大量に備えられている。
2棟目もおしまい。
民家園入口の方に戻ると、こんなのが置いてあった。
おもちゃは100円から。
値下げした模様。
来園者の作品も飾られている。
だいぶ難易度の高い作品だった。
管理事務所の建物も、他の民家レベルで質素である。
その窓から、なんか覗いている。
この緑色のキャラは、大和市の「ヤマトン」というらしい。
右の赤いのは「ハートン」。
どう考えても、どっかのポンキッキーにしか見えないが、なに気にすることはない。
以上。
【交通手段】相鉄相模大塚駅から徒歩10分
【入館料】無料
【滞在時間】30分
【混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】大和市/大和市郷土民家園