旧英国七番館
旧英国七番館は、山下公園近くにある西洋館である。
1922年、イギリスの貿易会社であるバターフィールド&スワイヤ商会の横浜支社として建築された。
「山下町7番地」に建てられたので、7番館である。
スワイヤグループは、現在も世界中で13万人以上を雇用する巨大商社である。
19世紀初頭にリバプールにて起業。
清朝末期のドサクサで中国へ進出。
アヘン戦争絡みで有名なジャーディン・マセソン協会などと上海や香港で利権を握り、清朝中国を支配する4大外資企業となった。
震災前の外観写真。
現在の規模は、当時の1/3程度だという。
そんなスワイヤさんが建てた横浜支店であるわけだが、悲しいかな建築翌年に関東大震災に見舞われ、中身は全焼。
ただ全壊は免れたので再建され、外国商館としては唯一残る貴重な建物となっている。
なおスワイヤさんはこの地震で嫌になったのかは知らないが、いまは日本に支店を持っていない模様。
ところでこの建物、現在はかの創価学会が所有しており、「戸田平和記念館」として開放されている。
というわけで、門にも創価学会と刻印されている。
館内の展示は数年周期で変わるようだが、基本は反戦的なものであり、このときは核兵器に関するものであった。
内部は撮影禁止となっているので、残念ながらお写真は無し。
まぁ内装は山手の西洋館と異なり、あくまで普通の展示室であって、特に西洋館要素は見当たらず。
展示内容自体も核兵器の非人道性を主張するもので、政治的や宗教的なものはあまり無かった。
ただ2Fの一番奥に「池田大作先生ご使用のボールペン」ってのはあったけど。
あと入館したら「組合活動できるじゃない!」って入信勧誘されるんじゃないかとビクビクしてたが、そんなことはなかったので安心されたい。
以上。
【交通手段】元町中華街駅から徒歩5分
【入館料】無料
【滞在時間】10分
【混雑度】★★(他に2~3人)
【URL】平和・文化・教育運動の紹介 | [東海道] 神奈川創価学会 | KANAGAWA SOKA