寂光山 龍口寺
龍口寺は江の島の近くにある日蓮宗の寺である。
日蓮宗の開祖である日蓮上人が存命中、既得権益層により迫害を受けまくっていたのは有名な話。
住んでた草庵を燃やされたり、伊豆に流刑になったり、待ち伏せされて殺されかけたり。
あげくの果てに処刑されそうになったのが、この場所である。
鎌倉時代には、ここは処刑場であった。
山門の天井には龍が描かれている。
欄間もけっこう凝ってますね(小並)
階段を上って境内の方へ。
さて、処刑されるためひっ捕らえられて連行された日蓮上人であるが、いよいよ処刑されそうになったところ、江の島の方から激しい光がフラッシュして処刑人がビビってしまい、処刑中止になったんだと。
あれ、処刑人の刀に雷が落ちて刀が割れて、それで処刑中止になったんじゃなかったっけ?
まぁ伝説はいろいろである。
てか雷が落ちたら処刑人がそもそも死んでると思うが。
エジプトの壁画かな?
比較的新しげな建物も。
手水の水も、竜の口からである。
本堂。
でかいね。
日蓮上人の像。
鐘は自由に突ける模様。
なんで龍口寺って名前?ということだが、それはこの辺が「龍ノ口」という字名だからだそうだ(伝聞)
なお龍ノ口という地名については、↓の経緯
1.この辺に五頭龍がいて、悪さしてた
2.江の島にいる弁財天に龍が一目ぼれ。「僕と付き合ってください」と告白するも、「お前は悪さばかりしてるから駄目だ」と一蹴される。
3.龍はモテるため改心し、守護神となった。んで、この辺はその龍の口にあたるらしい?ので「龍ノ口」
ってことらしい。仏教が土俗の宗教を混ぜ込んで広まった的な話なのだろう。
本堂の左方向から登れる道がある。
階段長そうだな(老並感)
稲荷神社。
鏡がとんでもなく反射している。
階段をのぼって七面倒、じゃなくてこれは七面堂。
日蓮宗総本山の身延山にいる七面大明神というのを祀っているらしい。
七面といっても別に顔が七つある怖い人じゃなく、七面山という山にいるから。
ここにも龍が、狛犬的なノリで寝そべっている。
新宿?
七面堂から左方向へ登っていく。
この辺でリスを見たけど、カメラを構えた瞬間すたこらさっさと逃げられてしまった。
登りきると、広い。
インドチックなこれは、仏舎利塔である。
けっこうでかい。
振り返ると江の島の海。
七面堂へ戻る途中で見つけたけど、レールの跡。
道を挟んで反対側にも。
昔は何かをここまで引っ張りあげてたのだろうか。
今度は七面堂から右方向へ。
山林を抜ける。
突然でてくるのが、巨大な五重塔。
神奈川県内にある木造の五重塔としては唯一らしい。
神奈川建築物100選に入ってるとのこと。
そもそも、そんな100選あるのか。
そのまま下れば本堂に戻る。
入口近くまで戻ってきたわけだが、古い屋敷のようなもの。
長野の松代藩の書院を移築したらしい。
なんで松代からわざわざ?
なお龍口寺の受付になっているので、たぶん寺に用が無い限り入れない。
その隣にある龍口会館っていう建物の方が、すごいしなびてて私としては評価が高い。
あと完全に書くの忘れてたが、処刑場が何で寺になってるのかというと、日蓮の直弟子である日法という人が記念に建てたんだと。
以上
【交通手段】江ノ電、湘南モノレールなどの江の島駅から徒歩10分
【混雑度】★★(他に数人)
【滞在時間】30分
【入場料】無料