C級スポット探索日記

C級スポット探索日記

各地の資料館・博物館・珍スポを回り倒すのが趣味です。転勤族(神奈川→埼玉→長野)

瀋秀園

 

瀋秀園(しんしゅうえん)は、川崎にある中華式庭園である。

 

 

 

川崎市と友好都市である、中国の瀋陽市から記念に寄贈されたという。

「庭園を寄贈」という意味が良く分からないが、材料を中国から持ってきて、中国の庭園技術を用いて作ったような感じがする。

 

 

 

まぁなんか中国っぽい(雑)。

 

 

 

入口の門をくぐったところ。

 

 

 

さらに門。

 

 

庭園が見渡せるようだが、工事中のため門の中にまで入れず。

 

 

仕方ないので右側の通路へ。

 

 

池を挟んで進行方向に東屋。

 

 

 

東屋部分に到達。

 

 

池方面をみると、右側の高い位置にまた東屋。

 

 

入口方向を見た図。

 

 

瀋陽市は遼寧省の中にあり、遼寧省北朝鮮の左上に位置している。

かつて満州だったところで、満州事変~敗戦までは日本が支配していた地域。

良くも悪くも日本と縁があるのか、浜松市佐世保市・札幌市も瀋陽市と友好都市である。

 

 

 

高い位置にある東屋に上ってみたところ。

しかし無料開放されている庭園にしては完成度が高く、よく整備されている。

 

 

 

池の中央にある島に渡ったところ。

 

瀋秀園で検索すると、サジェストに「コスプレ」と出てくる。

中華的なコスプレイヤーにとっては重宝できる場所なのだろうか。

 

 

 

 

瀋陽市は中国東北部の交通の要衝であり、また17世紀に清朝が勃興した地域でもあるので、古くからの重要都市。

だからお金持ちが住み着いて、庭園がいろいろ造られたのかもしれない(直観)

 

 

 

庭園内には、子連れでお散歩しているファミリーや、ジョギング途中で寄った感じのスポーツウェアの人たち。

この庭園を通りながら走れるのはいいね、16時で閉まるから平日サラリーマンには無理だけど(絶望)

 

あと、この日はコスプレイヤーは見なかった(遺憾)

 

 

 

瀋秀園は大師公園の中に位置しているんだけど、大師公園自体ではお子様たちがわんさか遊んでいるので、ボールをぶつけられないように注意されたい。

庭園内は、外の喧騒が嘘のように静かである。

 

 

以上。

 

 

【交通手段】東門前駅から徒歩10分

【入場料】無料

【滞在時間】20分

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】川崎市:大師公園「瀋秀園」

 

 

記念艦三笠

 

横須賀の三笠公園には、『坂の上の雲』でおなじみ戦艦三笠が保管されている。

 

 

 

入場券は隣のお土産ショップで購入。

 

 

 

東郷平八郎銅像

 

 

船の所有権自体は防衛省だが予算が無いため、船の「中の人」は殆どボランティアらしい。

 

 

 

入場します。

 

 

 

甲板に上がり、チケットをもぎられて内部へ。

 

 

最初の部屋は無線室。

 

 

坊主(見た目)が働いている。

 

 

部屋の手前に、モールス信号の機械が置いてある。

おさわり自由。

 

 

 

陰ってしまっているが、甲板中央部分。

すごい人だかりである。

ボランティアの人が解説している。

 

 

 

記念撮影をしろと言わんばかりの背景。

 

 

甲板横の通路。

 

 

 

端には、すぐ撃てるように大砲が設置されている。

 

 

 

目標は猿島である。

 

 

 

ビデオ室。

ここで三笠の歴史についてお勉強。

 

 

ビデオは20分くらいあり、けっこうなボリュームである。

 

日露戦争の終了直後に事故で一度沈没してしまった三笠だが、1908年に戦列復帰。

1次大戦やシベリア出兵でも活動するも、1922年ワシントン海軍軍縮条約を受けて廃艦対象となる。

 

 

 

予算不足のため、カンパ会員募集中!

 

廃艦は決定したわけだが、ロシアを破った栄光の連合艦隊として保存を求める声は強く、記念艦として保存することとなった。

 

東京の芝浦に保存する予定だったが、横須賀に係留中の1923年に関東大震災が起き、底が破れて浸水してしまったため、もう横須賀に置くことにしたとのこと。

 

 

二次大戦が終わって占領下になると、まずソ連が三笠の解体を求めてきた。

まぁ彼らにとっては憎き敵艦である。

ただソ連が嫌いなアメリカさんの声援により、解体は免れる。

 

しかしそのアメリカ人たちも、三笠を改造して水族館やダンスホールを建てるなど、ろくなことをやらなかった。

東郷平八郎を尊敬する米海軍ニミッツ元帥はそれを知るとブチ切れて、三笠の保護を始める。

 

 

 

ニミッツ元帥はこちら。

こんな人にキレられたら誰だってビビるわな(納得)。

 

というわけで、国内外から支援を受けて三笠は再び記念艦として保管される。

しかし戦後の混乱で、艦内から金目になるものがパクられてしまったし、荒廃も酷かったので、艦材は入れ替えて復元された模様。

 

 

 

甲板の他の部屋。船員の寝室で、ハンモックがある。

寝室だけど、真ん中には大砲。

 

船は波によってぐらぐら揺れるから、普通に寝床に寝ると、揺れにそってゴロゴロ転がって、みんな寝相が悪くなってしまう。

ハンモックは船の動きに合わせて揺れるので、その中に寝ていれば転がらないで済むというもの。

 

もっとも二次大戦期には、船がそんなに揺れないよう技術が進歩したので、もうハンモックでなくてベッドになった。

そりゃベッドの方が良いよね(現代人並感)

 

 

こちらの部屋では、大砲を撃とうとしている。

 

 

 

Z旗。ゼェェット!

 

本来は国際信号旗のうちの一つに過ぎないのだが、日本海海戦の際に三笠ではこれが掲げられていた。

トラファルガー海戦でネルソン提督が掲げていたから、というのが理由。

 

なんでネルソン提督がZ旗掲げたのかまではよく分らんが、Zはアルファベットの最後の文字のため、「後が無い=よろしいならば決戦だ」という意味があるらしい。

 

 

 

Z旗って、ZよりXに見えてならないんだけど、国際信号旗のX旗はこれ。

えぇ・・(困惑)

 

とにかくZ旗=決戦、という意味が日本海軍では定着し、2次大戦中も掲げられていたとのこと。

 

 

 

甲板からさらに上へ。

 

 

 

マストは高すぎるので、登れません。

 

 

 

ブリッジ部分。

 

 

 

この部屋がブリッジ。

操舵輪や羅針盤が置いてある。

 

 

 

後ろの部屋は海図室。

信号旗や海図、各種道具を置いている。

 

 

棚には、旗がいろいろ。

 

 

 

船の頭は、皇居の方を向いている(敬礼)。

 

 

 

 

ブリッジ部屋の屋上部分。

 

 

 

羅針盤

 

 

この管に向かって話すことで、下の部屋に伝令するのだろうか。

 

 

 

ブリッジと甲板の間の、中2階みたいな場所に来た。

目の前に見えるのは、トイレか?(難視)

 

 

 

トイレでも喫煙所でもなくて、前部司令室だった。

上のブリッジが敵の砲弾で吹き飛ばされた時に備えて、防護を施してあるこの部屋に臨時の操舵設備を置いている。

 

 

 

船尾の方へ。

 

 

こっちにも、前部司令室がある。

 

 

中には消火器しかなかった。

 

 

海図室も船尾にある。

 

 

 

こっちも何もなかった。

展示品は前方の海図室に置いたんだから、それで満足しろということであろう。

 

 

船尾方面は、マンションだらけ。

あとどこかの国では見るだけで怒り出す旗が掲げられているが、あれは海上自衛隊の旗になっているからね、仕方ないね。

 

 

 

日本海海戦で打ち抜かれた三笠の艦材を使って、灯篭を作ったらしい。

 

 

 

なんかもうここまででお腹いっぱいなのだが、まだ下が有ります(震え)

 

 

 

ここは「中甲板」という。

上の階は「上甲板」と言うらしい。

 

あとこの下の階に「下甲板」があるのだが、記念艦として保存する際に下甲板には土砂やコンクリートをガンガン入れたので、もう入れません。

重しとしての意味合いだと思うが、あと三笠は軍縮条約による廃艦対象であったため、「もう軍艦として使いませんよ」的なアピールだったのかもしれない。

 

 

 

左舷側の廊下には模型がぞろぞろ。

 

 

どれも一緒に見えるが、ちゃんとそれぞれ名前があります。

 

 

だが途中から面倒になったのか、番号で呼ばれているモノたちも。

 

 

 

三笠もあります。

模型サークルが作成したらしい。

はえーすっご。

 

 

 

なんも置かれていないところは、まだ製作中なのだろうか。

 

 

 

奥の講堂は、上映イベント時じゃないと入れない模様。

 

 

 

横の部屋には、日露戦争の詳細がいろいろ書いてあるけど、さっきビデオで見た内容とあまり変わらないので流し流し。

 

 

 

中央展示室。

 

 

三笠の模型

さっきのより大きいじゃん(掌返し)

 

 

三笠の艦内を歩けますというゲーム。

 

 

勲章ぞろぞろ。

 

 

映像解説。

まぁさっきビデオで見たから(疲労感)

 

 

 

クソデカ菊紋くん。

三笠の艦首に取り付けられていたとのこと。

 

 

 

なんとVR日本海海戦を見れたらしいが、残念ながら時間切れ。

 

 

 

 

東郷平八郎のもちもの。

 

 

 

例の「皇国の興廃この一戦にあり」を、東郷平八郎が書いたもの。

自筆。

 

 

 

ユニホーム。

中央展示室おしまい。右舷側へ。

 

 

 

なんと今度は日本海海戦を見るだけじゃなく、自分で戦えます。

 

 

操舵機。

 

 

数年前に三笠に来た時は、さっきのVRもこんなゲームも無かったので、ずいぶんなハイテク化である。

横須賀市は毎年人口が千人単位で減少しているので、観光政策に本気を出してきた感じ。

実際、この日はどこへ行っても観光客が沢山いた。

 

 

ゲームで優秀な成績を収めた人は、自衛隊に入ろう

 

 

各国から寄せられた記念品たち。

いちおう中国や韓国もありました(察し)。

 

 

 

三笠が使われていた当時のお写真。

 

 

このときは小学生による船コンクールみたいなのが展示されていた。

ずいぶんメルヘンな戦艦である。

 

 

 

もはやこちらは戦艦では無いが、右奥にキン肉マンみたいな人が居るから大丈夫だろう。

 

 

 

中甲板の船尾には長官室などの貴賓室があるのだが、ろくな写真が撮れなかったので

この3枚は公式HPから借りました、めんごめんご。

 

これは長官公室で、来客用や幹部たちの会議用部屋。

 

 

 

これは士官達が会議や食堂として使っていた部屋。

 

 

 

そしてこれが長官の部屋。

東郷平八郎が使っていた。

 

艦内おしまい。

 

 

艦内はそうとう広いので、軽い気持ちで入るとあっという間に閉館時間になって叩き出されることになるので、気を付けられたい(経験談

 

以上。

 

 

【交通手段】横須賀中央駅から徒歩10分

【入場料】600円

【滞在時間】2時間

【混雑度】★★★★(すぐ横に人)

【URL】世界三大記念艦「三笠」公式ホームページ | 神奈川県横須賀市

 

 

平塚市博物館

 

平塚市博物館は、平塚市の郷土博物館である。

 

 

 

入口付近にいろいろ置かれている。

 

 

漬物屋で使っていた桶。

 

 

 

造り酒屋で米を蒸すのに使われた窯。

なお湘南付近には酒造は1つしか残存していないので、米どころの実力については(察し)

 

 

 

入口。

まさに役所建築。

 

 

 

館内は撮影可能のようです。

茅ヶ崎市は見習って、どうぞ。

 

右側にあるのはコインロッカーではなくて、引出しの中に資料があります的なやつ。

 

 

 

左側に、茶室。

 

織田有楽斎(信長の弟)が京都に建てた茶室を、横浜の三渓園に移築しているが、さらにその移築したやつを模倣して作ったもの。

平塚要素はあるんでしょうか(震え)

 

 

 

江戸時代の古民家。

 

 

市内の名主の家がモデル。

 

 

 

土間には、郷土博物館安定の農具。

 

 

古民家を抜けると、ジオラマ

 

 

家がずらずら。

東海道の宿場町だったから。

 

 

 

こちらは古墳のジオラマ

相模川金目川など周辺に河川があるし、古代は海も迫っていたので、人の集まる条件はあったと思われる。

すごいですねぇ(雑)

 

 

 

縄文時代の暮らしの再現。

 

 

 

江戸→古墳→縄文と、時代が飛び飛びだけど、気にしてはいけない。

 

 

 

天井に干されている魚はリアル。

 

 

 

次のゾーンへ。

 

 

石。

 

 

 

石!石!

 

 

 

いろんな種類の石。

上述の通り平塚には大きな川が幾つかあり、河川敷に石が豊富なので、石材としてじゃんじゃん活用している模様。

 

 

 

持てます。

重さや触感の違い。

 

 

平塚の森や川に関するゾーン。

 

 

 

こっちは森。

 

 

木材が置いてある。

 

 

よくみると、虫が張り付いていた。

ヒエー。

 

 

こっちは川。

相模川は、山梨県から神奈川北部・県央部を通って湘南に流れてくる。

金目川は、大山から来ているから、大山詣に使われたのかもしれない。

 

 

 

というわけで、船は重要な流通手段。

 

 

 

2人で漕いでいるかと思いきや、前の人はパイプ吸ってた。

 

 

釣りも盛んで、アユが人気。

 

1Fおしまい。

 

 

 

2Fへの階段の踊り場にあったもの。

人が縛られているようですが、大丈夫なんですかね。

 

 

 

同じく踊り場に展示されていた絵画。

戦時中の空襲がテーマ。

 

2Fへ上った時には怖い気分になっている、なかなか無い階段である。

 

 

 

2F。

 

 

右側から行くと、まずは漁。

さっきは川だったが、今度は海。

 

 

漁の道具たち。

 

 

 

イキョといって、エサ用イワシをいれて海中に置いておくもの。

イワシを活きのいい状態にしておいて、釣りたい魚さんに美味しく食べてもらうためである。

 

 

 

突然の自転車。

 

 

 

ミショー式といって、前輪にペダルが付けられている。

これを漕ぐには、前傾姿勢をとるか、よほど足を伸ばさないとダメそう。

足攣り不可避(軟弱並感)

 

 

 

亀。

骨の方が迫力がある感じ。

 

 

海岸に流されてきたもの。

木のみとか流木は、川の上流から流れてきた系。

 

 

 

ゴミもちらほら。

 

 

プラスチック系は流さないようにしましょうの展示。

食パンとか伊勢エビとかありますが(すっとぼけ)。

 

 

 

箱根の仙石原にあった大木の年輪。

平塚要素は(省略)。

 

 

 

まだまだ続くよ!(疲労感)

 

 

丹沢周辺は、もともと別の島だったのが大昔に日本列島と衝突して合体した、という流れの説明。

 

 

島だったので、地層に貝とかビッシリ。

 

 

まーた石のコーナーか、壊れるなぁ。

 

 

まんじゅう石。

うまそう(適当)。

 

 

 

 

相模国国府は平塚にも一時ありました、な説明。

あれ、海老名市温故館では、国府は海老名にあったって展示されてたけど。

 

 

 

どうも相模国 国府の正確な位置は分かっていないらしい。

海老名にあった説のほか、平塚・小田原・大磯説などもある模様。

これもうわかんねえな(思考放棄)。

 

 

 

腰の帯に付ける飾り。

役所では、階級ごとに付けてよい飾りの種類が決まっていたらしい。

 

 

 

この展示の横にベルトが置かれていたが、こんな感じで飾りを付けていたのだろうか。

 

 

イラストもあります。

 

 

こんなイラストもあったが、こっちは詳細不明。

 

 

 

道祖神に藁の屋根をかぶせて、小屋状態にしたもの。

普段はもちろん被されてないが、平塚のお祓い行事で1月14日にやるのだと。

 

 

 

小屋ではお祓いの他、お菓子やお神酒を売ったりするので、もはや屋台状態。

そして子供たちはここを拠点にして、町中へ賽銭や飾りを貰いに回る。

 

その子供にお賽銭上げないと、道祖神にいたずらされる恐れがあるので、トリックオアトリートな雰囲気である。

 

 

 

いきなり地震のデータベース。

湘南一帯には活断層がけっこうあり、73年間に1度のペースでマグニチュード7級の地震に見舞われている。

 

 

 

その地震が起こると、被害はこんな感じ。

県西部は片っ端から震度6以上。

 

前回の大地震が1923年の関東大震災なので、もう73年過ぎている。

やばいやばい。

 

 

 

2Fの最後は戦争ゾーン。

 

 

横浜ゴムの洋館は海軍火薬廠関係の建物だったが、それ以外にも海軍系の施設が多数あり、平塚は軍都であった。

よって終戦間際の1945年7月に米軍の大空襲を受けて、市域の6割が壊滅状態になったという。

 

階段の踊り場にあった絵画は、その空襲についてである。

 

 

 

2F終わったので、3Fへ。

宇宙っぽくなった。

 

 

このフロアにはプラネタリウムがあり、200円で観覧可能。

開始時刻に間に合わないと、入場できないけど。

 

 

 

プラネタリウム入口の横に説明書きがあるけど、細かすぎて見る体力がない。

 

平塚って宇宙関係の施設ないのに、なんで宇宙の展示やっているのかと思ったら、戦時中にロケットの開発研究してたらしい。

海軍火薬廠に勤めていた村田勉という人物が、ロケット用の火薬を開発しており、戦後のロケット開発にも貢献をしたのだと。

 

 

 

隕石の話。

 

 

1989年にナミビアへ落下してきたギベオン隕鉄という隕石。

 

 

 

石の載っているプレートの両側に把手があり、これを持ち上げて石の重さを思い知れ的なもの。

「重いよ」と煽るだけあって、クッソ重かった。

 

 

 

あとはPC置いておくので、各自で調べて下さいコーナー。

 

おわり!閉廷!

 

 

 

というわけでなかなか盛沢山な博物館だったが、入り口広場の噴水が完全に停止しているのを見て、その財政状況の辛さを察するのであった。

 

以上。

 

 

【交通手段】平塚駅から徒歩15分

【入館料】無料

【滞在時間】60分

【混雑度】★★(他に2~3人)

【URL】

www.hirahaku.jp

 

 

旧横浜ゴム平塚製造所記念館

 

平塚の八幡山公園には、明治時代に建築された洋館がある。

 

 

 

平塚駅から徒歩15分弱で、八幡山公園。

別に山ではない。平地。

 

 

 

1912年に、日本火薬製造(株)により建築された。

この会社は日本海軍と、英国の火薬製造系3社による合弁。

日露戦争では日英同盟により英国から火薬を輸入していたが、(国産しないと)いかんでしょ、ということで設立された会社である。

 

 

 

この平塚付近は広大な国有林があったが、もはや持て余していたので、火薬製造所を建てるのに丁度よかった。

 

 

 

 

洋館は右側で、管理棟は左。

その真ん中に入り口がある。

 

 

 

イギリス人技師を招いての火薬製造所の建設工事は1905年から始まり、よって彼らイギリス人のための住宅や食堂も作られた。

 

1911年に火事でそれら建物がボンバーしてしまったので、新たに建て直し。

そのうちの1棟が、この洋館だと言われている(伝聞)。

 

 

 

まず入って左手の部屋。

天井が結構高いので音響が良く、市民の音楽ホールみたいな形で利用されている。

実際この日も合唱団がワーワーワーしていた。

 

 

 

入口右手の部屋も、貸出用展示室な様子。

左側パネル落ちてるけど、多少はね。

 

 

なにか置いてある。

 

 

ハッシュタグっぽいのが印字されたシール。

hiratsukagood(be動詞ガン無視)。

 

このハッシュタグでインスタに平塚の写真を上げて、地元を盛り上げよう運動らしい。

地元のひと頑張ってクレメンス(旅行者並感)

 

 

 

奥右手の部屋は、洋館の資料室。

サイズ控えめ。

 

 

 

模型。

 

1919年から海軍に接収され、製造所一帯は火薬廠に。

本館は海軍将校の親睦団体「水交会」の娯楽施設として使われる。

 

しかし娯楽施設にしては小さいよなぁ。

ビリヤード1台はあったとされている。

 

 

 

ただ過去の写真を見ると、かつての規模は大きかった模様。

 

 

 

建物からはく離したと思われる残骸たち。

 

 

火薬廠の図面。

洋館の位置は、左下の矢印のあたり。

 

 

この①の場所にあった。

しかし海軍の施設だけあって巨大な敷地である。

 

 

 

最後の部屋は応接室。

 

 

この部屋は洋館って感じがする。

パンフレットにも「洋館の建築的魅力はこの部屋に尽くされている」とある。

他の部屋ェ。

 

 

 

ただ暖炉はフェイク。

 

 

 

奥のカーテンは1950年頃から現存するらしい年代物。

 

 

 

ソファーには座れます。

 

 

 

カーテンの裏を見ると、紐が付いている。

窓は上にあげて開けるという、JRの古い車両方式だが、そのときにこの紐が上下動する。

 

 

 

紐の反対側には、窓と同じ重さのこんなパイプが付けられている。

つまり紐の片側に窓、もう片側に同じ重量のパイプがあるので、窓を上げても落ちてこないということ。

 

何を言っているのかわからねえと(以下略)

 

 

 

 海軍時代の応接室の様子。

 

戦後は米軍に接収された後、タイヤメーカーの横浜ゴムに払い下げられ、これまた応接室などに使われていた。

2004年に横浜ゴムから平塚市に寄付があり、それを解体して八幡山公園に再築して現在の洋館になっている。

 

 

 

応接室の窓は外から見ると、他の窓と違ってデザインが施されている。

 

wikipediaによると、横浜ゴムさんサイドは「もう老朽化しているから壊したい」状態だったらしいが、市内で唯一の明治時代建築であったため、平塚市側が寄付を要請したとのこと。

 

引き継いだ時にはボロボロだったらしいから、解体移築する際にダメになっている材料は処分して新しいものに取り換えたので、明治建築の割には建物が古くない感じがして、正直ありがたみが薄れるところ(無茶ぶり)。

 

 

 

隣には巨大な慰霊碑があります。

 

横浜ゴムの建物としてより、火薬製造所や火薬廠としての存在の方が大きい気がするのだが、それでも「旧横浜ゴム」と正式名称に企業名が入っているのは、横浜ゴムさんサイドからの寄付の条件だったのかしら。

 

 

 

以上。

 

 

【交通手段】平塚駅から徒歩15分

【滞在時間】20分

【混雑度】★(誰もいない)

【入館料】無料

【URL】

hiratsuka-yokan1906.jp

 

 

神奈川県立生命の星・地球博物館

 

ここは神奈川県による、地球を記念する博物館である。

 

 

 

箱根登山鉄道入生田駅から高架橋を歩いてくると、この巨大な建物が目に入る。

さっすが神奈川、金もってまんなあ(エセ関西人)

 

 

 

入館。いきなり巨大な骨がお出迎え。

 

 

 

入口左手がお土産コーナー&企画展ブース。

右手に行くと券売機があるので、そこで入館券を購入する。

 

 

 

天井の装飾も、ふつくしい

 

 

魚の骨と、映像資料。

 

 

 

顔がいかつすぎる

ギョギョ!

 

 

 

映像資料では寒冷地のオッサンと、全身白タイツが何かやってる。

 

 

 

右手奥にはデカいグリズリーっぽいのと、ミュージアムシアター。

シアターは様々な内容を15分1本で上映しており、全部見ようとするとそれだけで1日を費やすレベルなので、今回はスルー。

 

 

展示室へ。

いきなり大宇宙である。

 

 

 

月のクレーターや隕石ゾーンであるらしい。

 

 

 

 

隕石いろいろ。

展示解説によると、隕石は「宇宙からの贈り物」であるらしい。

 

 

 

隕石が地表に落ちたときの図。

 

 

猛烈な速度で地表にぶつかるので、岩石は熱で溶けてしまい雲と化し、この世の終わりみたいな情景になっている。

とんだ贈り物である。

 

 

 

溶けてしまった岩石は、結局また冷えて固まるが、それがこのテクタイト。

暗いので良く見えないが、ガラスみたいな見た目になる。

 

 

続いて地球の誕生ゾーン。

 

まぁ原始太陽の周辺の気体が冷えて固体になって、その固体同士でぶつかっては結合して大きくなっていき、地球になりましたってこと(中並感)

 

 

 

まだまだ岩石コーナーは続くよ!

あんたも好きねえ。

 

 

 

ニョキニョキ生えているのは、熱水の吹き出しで作られた石灰岩ごとトラバーチン。

 

 

 

変な岩石コーナー。

これはリチア電気石で、結晶のこと。

それよりも糸状のやつの方が気になる。

 

 

 

これは方解石。

花とかイソギンチャクに見えるが、犬の牙ということにされている。

 

 

 

別verの方解石。

形が崩壊石()。

 

 

 

アンモナイトの化石群。

ようやく生命の誕生である。

 

 

ウミユリは、ヒトデやウニの仲間。

どちらかというとクラゲに見える。

 

 

 

長かった岩石ゾーンを抜け、本格的に生命ゾーンへ。

 

 

 

 

でも白骨化してた。

 

 

QRコードで解説が聞ける模様。

その前にこの恐竜の作画は怪しい。特に腕。

 

 

 

魚いっぱい。

 

 

ながいなあ(ボキャ貧)

 

 

シイラは食用ではあるが、シイラを食べない国では、味の評価は高くないらしい。

そして星座のカジキ座は、もともとシイラを意味していたのに、なぜかカジキに名前を取られてしまった。

きっと顔が不細工なせいだろう(適当)

 

 

 

動物のはく製ゾーンに突入。

 

 

 

問題です。

 

 

 

正解はこちら。

首の骨の数だけなら、みんな友達である。

 

 

 

次のゾーンはなんでしょうか?

 

 

 

ギャー!

 

 

ギャギャー!

 

 

ウギャー!!!

 

 

 

気を取り直して、どんぐりとそれを食べるもの達の話。

 

てか、なぜゴキブリをNEWとして付け加えたのだろうか。

悪意としか思えない。

 

 

 

ちなみに、どんぐりもただ食われるだけでなく、いちおう防衛策は取っているらしい。

実のなる年とならない年を数年おきに繰り返すという、一人っ子政策みたいなことをやっている。

 

 

 

エスカレーターで一気に3Fへ。

 

 

 

この階は、神奈川県の自然コーナーである。

 

 

丹沢のあたりは伊豆と一緒で、大昔は別の島だったのが、衝突して本州と化したらしい。

はえーすっご。

 

 

お魚コーナー。

 

 

いろいろ遊び心があるようで。

 

 

ヨコハマナガゴミムシという虫は絶滅の危機に瀕しているらしい。

でもゴミ虫だからね、しょうがないね(ゲス顔)

 

 

突然ハイテクになった。

 

 

エネルギー関連のゾーンだが、ここまで2時間近くたっているので、もうあんまり文字を読みたくない(老並感)

 

 

 

パソコンルームは実習にでも使うのだろうか。

 

 

 

ジャンボブックのコーナー。

 

 

ただ単にデカい本を飾っているのではなくて、生物に関するトリビア的なことを展示している。

 

 

でもなんでまた虫を並べるんですかねえ。

 

 

 

 

タラバガニってカニじゃなくて、ヤドカリの仲間らしい。

カニにはヤドカリ産を使用したのかな?(異物混入)

 

 

 

キノコ。

 

 

食べたら死にそう。

 

 

こっちも死にそうかと思いきや、中国では高級食材らしい。

さすが中国(遠い目)

 

 

 

いきなりホラーゾーン。

人類の骨を比べてみよう、だと。

 

 

よくわからん奴ら。

 

 

体験コーナーがある様子。

 

 

ジャンボブックゾーンはおしまいで、3Fから2Fに降りてくる。

2Fは図書館になっている。

 

 

 

古民家の構造は蜂が住みやすいため、昔は双方が共存していたという模型。

 

 

 

でもこんだけ蜂いたら、共存どころでは無いと思うんですが(当然の疑問)

 

 

 

渡り廊下を通って向こう側に行き、階段を下りて1Fへ戻っておしまい。

 

 

渡り廊下からの景色。

 

 

以上。

 

 

【交通手段】入生田駅から徒歩5分

【入館料】520円

【混雑度】★★★(一部屋に2~3人)

【滞在時間】2時間

【URL】神奈川県立生命の星・地球博物館