エリスマン邸
エリスマン邸は、スイス人生糸商エリスマン君が住んでいた屋敷である。
もっとも建物自体はマンション建設のために一度壊されており、それを1990年に再現したという。
玄関はいって右手は応接間。
広々としたサンルーム。
外の景色。
サンルームの横は食堂&リビングだったらしいが、現在の家具は簡素。
音楽が趣味だったのかどうか分からんが、この大きな棚は楽譜専用だったらしい。
ニッチな家具があるもんだ。
2Fに上がった。
浴室。
西洋館らしく、なんか寒々しい。
奥にある準備室という部屋は、宣伝コーナー。
エリスマン邸と思わしき模型。
向かいにバルコニーがみえるが、立ち入れない模様。
Uターンして戻った手前の部屋は、寝室だったらしい。
このあたりの地形図。
西洋館は関東大震災&戦争で結構燃えてしまったようだ。
灰になってしまった館たちは、ここで往年の姿をみることができる。
最後の部屋も寝室だが、特にベッドは無し。
全体的に相当簡素だが、エリスマン氏の趣向だったのだろうか。
そしてまた模型。
さっきのと何が違うのだろうか。
2Fおしまい。
この館は地下もあり、イベントスペースとして使われているようだ。
この日は歌唱か何かをやっていたようだが、スペースに近づくと物凄い大きな声で歌うのがきこえたので、ビビッて引き返してきてしまった。
あと玄関正面に「しょうゆきゃふぇ」という、醤油プリンなるものを食べられるカフェがあるけど、かなり人気で混んでおり、ラストオーダー16時と結構早いので気を付けなくてはいけない。
以上。
【交通手段】元町中華街駅から徒歩15分
桜木町駅などからバスで「元町公園前」か「港の見える丘公園」で下車。
徒歩数分
【入館料】無料
【滞在時間】20分
【混雑度】★★★(写真撮ると他人が映る)
【URL】
猫の美術館
山手にある猫の美術館は、猫の美術品をひたすら扱う美術館である。
思いっきり人ん家にしかみえないので、なかなか躊躇する。
ちなみに正面のアパートは美術館と関係ない。
ポスト。
美術館は、アパートに突き当たって右手にある。
中に入るには、玄関のインターホンを押さなくてはいけない。
玄関近くに管理人がいればすぐ開けてもらえるようだが、この時は少し離れたところにいたのか、数十秒ほどのタイムラグがあった。
「 作品の中には著作権料が発生するものがあるので、作品個々をバッチリ撮るのはだめだけど、室内を広く写すようなものであればよい」と許可をもらって撮影。
とにかく猫グッズだらけ。
絵画から陶器から、クッションやまねき猫まで。
館内は1F部分だけが観覧可能で、ざっと10畳程度だろうか。
2Fはおそらく普通の住居だと思う。
上からTVの音声がした。
そして飾り切れずに置かれてる絵画たち。
趣味で美術品を集めまくっていたら一杯になってしまったので、これで美術館やるか的なノリで始まったらしい。
別に猫グッズ集めたくてやってたわけじゃなくて、気づいたら猫グッズが多かったとのこと。
だからごくたまに、猫に関係ない作品もある。
Tシャツなど、買えるものもある。
開館日は土日祝日だけで、かつ午後しかやってない。
あと、この美術館は山手聖公会教会の横にあったのが移転してここに来たらしいのだが、移転前の場所に「移転しました」看板が置いてあって、その看板では月曜日も開いていると書いてあるけど、それは引っ掛けなので注意されたい。
以上。
【交通手段】元町中華街駅から徒歩15分
【入館料】300円
【滞在時間】20分
【混雑度】★(誰もいない)
【URL】
原鉄道模型博物館
横浜~新高島の間にある高層ビルの中にある。
写真右側のビルね。
この中に本当に鉄道模型があるのかと怪しみながら入館。
突然ファンシーな入り口。
1000円というお高目な入場料を払って、改札の中へ。
列車のお絵かきがお出迎え。
模型博物館らしく、最初のゾーンから模型のお披露目である。
ちなみにこの模型は、原信太郎さんの手作りとのこと。
箱根登山鉄道は、運転室から車体の文字までしっかり作られている。
むかしの阪神。
原さんは海外の鉄道も好きなようだ。
アガサ・クリスティーでおなじみオリエンタル急行も、車内の人間までばっちり。
ついには模型がモデルになって、本物の電車になってしまうという逆輸入。
最初の模型ゾーンを過ぎると、原信太郎さんの生い立ち。
コクヨの技術者として戦後間もない時代に様々な機械を開発して300以上の特許を得まくり、それで財産を築いたという。
とりあえずこの博物館は、金持ちが道楽を極めるとこうなるという例も示しているように思える。
第2ゾーンは、原さんが大枚はたいて集めたと思われる模型の数々。
外国の電車などなかなか見ることが無いので、良い機会である。
原少年が書き溜めたという図面。
精密過ぎだろう。
こちらはそんな原少年の武勇伝。
東海道新幹線の1番切符を取るために開業9日前から並んで、しかも駅長に1升瓶までお土産を持っていく有能っぷり。
そんなんだから、学校さぼるくらいわけないのである。
所有品のうち、とくに珍しい品をまとめたゾーン。
世界にも珍しいというモノレールの模型はかなりの壮観。
世界に15個しかなく、この鉄道の会社から譲ってほしいと言われても一蹴した模型。
標識っぽいのいろいろ。
そしてメインディッシュが、この巨大模型ジオラマである。
鉄橋もリアル鉄で作っているようだ。
機関車なんとかも勢ぞろい。
ロープウェイまである。
なにより、線路の素材を本物に近づけているためか、電車が通る時の音がリアル。
ジオラマの中には1つだけ、「原模型鉄道」が走るレールがある。
このオリジナル鉄道は、従来の模型が線路から電気を通しているのと違い、本物と一緒で電線から集電している。
というわけで、サイズは違えども、リアル鉄道を作ってしまっているのである。
パンタグラフいろいろ。
原さんのインタビュー映像が場内で流れている。
その原鉄道がこれ。
たしかにこの線路だけ電線があり、パンタグラフもついている。
原鉄道は常に走っているわけではなく、時刻が決まっている模様。
離れ小島でも、機関車がのんびり走っている。
これら模型は、運転もできるらしい。
予約は出来ず、当日先着順とのこと。
巨大ジオラマの後は、桜木町駅周辺のジオラマがあるけど、正直さっきのと比べるとおもちゃレベルである。
どうしてこれ展示したのかしら。
というわけで、入場料1000円取ってるだけ、やることはやるという感じであった。
以上
【入館料】1000円
【滞在時間】40分
【混雑度】★★★(写真撮ると他人が映る)
【URL】
東急 電車とバスの博物館
東急田園都市線の宮崎台駅の改札すぐ外にあるのが、電車とバスの博物館である。
廊下を通って館内へ。
入場口はやっぱり改札の形。
ただ切符を入れるのではなく、入場券に印字されたQRコードをかざすという、飛行機システムが何故か採用されている。
改札を通ると、ここは3F部分。
とにかく子供連れが多い。
最初はお土産コーナー。
案外高いバスの降車ボタン。
東急の歴史と、車両の変遷。
お決まりのNゲージ。
中に立ち入っている人がいるが、これは店員さんが修理をしているからである。
古い駅舎。
旧駅舎の模型もある。
クイズコーナー。
予想以上に難易度が高かったりする。
古いのだけじゃなくて、新しいのもあります。
Nゲージ視点での走行風景が見れる。
3Fは見終わったので、下の階へ。
2F部分にあるのは、こういう機材と、車両を模した休憩所だけ。
1Fに降りる。
この階は、シミュレーターと旧車両の展示らしい。
通称「いもむし」と呼ばれていたという車両。
駅名表示だが、随分でかいのでどこに置いてあったんだろうか?
バスの中にはシミュレーター。
電車のシミュレーターはよくあるけど、バスのは初めて見たな。
電車のシミュレーターは、田園都市線と東横線の2種類があるが、田園都市線の方は有料&予約制。
この日は午前中に行ったにもかかわらず、すでに予約完売であった。
東横線の方は予約なし&無料。
大の大人が子供に混じってやってみたけど(錯乱)、下り勾配のときブレーキが全然効かないというリアルさもあり、結果非常ブレーキに頼らざるを得なかったでござる。
少し並ぶので、その間は列の近くに貼ってあるステッカーを見てお楽しみください。
バスの行先表示板を動かすスイッチ。
ちなみに、バスジャックされた時にそなえて、こんな表示もあるのね。
(画像は東急バスHPから)
乗り物好きには楽しいスポットだけど、写真の通り人が多すぎて大変なのでした。
以上
【交通手段】宮崎台駅からすぐ
【入館料】300円
【滞在時間】60分
【混雑度】★★★★(たくさん)
【URL】電車とバスの博物館|東急電鉄
横浜市電保存館
横浜市電保存館は、かつて横浜市内を走っていた市電に関する資料館である。
桜木町駅からだと市電保存館行きの市バスが出ているが、横浜駅からだと保存館直通は無く、「根岸橋」バス停が最寄りとなる。
そしてそのバス停から徒歩5分程度で出てくるのが、この団地である。
どうみても団地なのだが、この中に保存館があるという。
看板通りに団地の反対側へまわってみると、たしかに入り口が。
受付で入館料を払う。
通常300円だが、市バスを利用してきた場合は200円になる。
なんと3割引きである(小並)
バスで利用したICカードを提示すれば、乗車履歴が分かるので、それで判断される。
写真撮影にお誂え向き。
小さめのジオラマ
市電くんも走っている。
入口フロアを抜けると、文字通り市電保存フロア。
もちろん車両の中に入ることができる。
非常用のベルならぬ、ひも。
当時の路線図。
ちなみに市電は1904年~1972年まで走っていたらしい。
市電亡き後、その路線は市バスが通っている模様。
そしてここは、滝頭車両工場だった場所であり、その跡地の一部に保存館付きの市営団地を建てたとのこと。
この日はイベントをやっていたようで、けっこうごった返していた。
小学校の催しも絡んでいたのか、小学生たちが車両の中で輪投げやら釣りやらの出店を広げていた。
ちなみに保存館には1年前にも来ているんだけど、そのときは家族連れがちょこちょこいた程度だった。
イベント仕様なのか、車両もデコレーションされている。
本も保存されている。
満州鉄道は懐かしいどころか、もはや歴史である。
機材いろいろ。
いちばん奥で派手に光っていたのが、復刻版「花電車」。
花電車とは、1972年に横浜市電が閉業になる際、最後に走った記念列車らしい。
エレクトリカルパレードみたいなことをしたのだろう。
正面から見ると、こういう顔をしている。
電車の奥には、なぜか一部分だけレトロにしている自販機コーナー。
電車保存フロアは終わって、奥の展示へ。
市電に関する歴史の展示。
古い記念切符。
海水浴場の入場券付き切符などもあったらしい。
ハマスタオープン時のチラシと思われるもの。
巨人とヤクルトのキャラが時代を感じさせる。
そして横浜は大洋ホエールズである。
模型もいろいろ。
市電ではないが、市営つながりということで地下鉄に関する展示も。
地下鉄の戸塚駅開業時のポスター。
計画されている路線。
市営地下鉄って膨大な負債抱えているのに、さらに広げてしまっていいんですかね(白目)
二俣川~新横浜~日吉は、相鉄の東急東横線乗り入れのことと思われる。
市電のシミュレーターもあり。
最後はジオラマ。
新幹線がいるけど、地下鉄が地上に来ているので新横浜駅ではなさそうだ。
市電もやっぱり走ってる。
というわけで、展示はおしまい。
入口まで戻ってお土産コーナーみてたら、なぜか渡辺謙のサインが置かれていたのであった。
以上
【交通手段】桜木町駅や横浜駅からバス。多くのルートが取り得るので公式HP参照。
根岸駅から徒歩15分
【混雑度】★★★(写真撮ると他人が映る)
【滞在時間】40分
【入館料】300円
【URL】